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不可能を可能にして、どんな夢や目標でも達成できる人材になるための講座です。内容は本サイト(講演録&テキスト公開)で学ぶこともできます。
テキストはコピー推薦となっております。より良い未来を創造するためにご活用ください。


自立型人材講座について

 近年、企業活動や様々なシーンで「自立(自律)」という言葉が使われています。世の中の変化、ビジネス環境の変化に対して、一人一人が自ら考え、迅速かつ柔軟に主体性を持って行動していくことが求められているからです。
 私たちは、この「自立(自律)」の意味を「いかなる環境・条件の中においても、自らの能力と可能性を最大限に発揮して、道を切り開いていこうとする姿勢」と定義しています。そして、そのような姿勢で、いかなる問題や困難をも乗り越えて目的を達成することができる人材を「自立型人材」と呼んでいます。
 本講座ではこの「自立型人材」について、多くの事例とともにわかりやすく体系化された理論をご紹介し、すぐに実践できるノウハウと活用手法についてもご紹介させていただきます。専用のオリジナルテキストを使用しながら、参加者皆様の現実に抱える課題や問題についても本講座の中で解決していきます。
 また、本サイトでは、自立型人材に関する内容やノウハウも公開しております。本サイトを御覧いただき、「私も自立型人材になりたい!」という方と、会場で直接お会いできましたらたいへん嬉しく思います。皆さまとお会いできることを、楽しみにいたしております。
 ※「自立型人材」と「自律型人材」、「自律型人財」は、同義語ととらえております。

株式会社アントレプレナーセンター
福島正伸


ー 私の思い ー 福島正伸

 私は、23歳で創業しましたが、その後4つの事業に挑戦し、すべてうまくいきませんでした。そして、どうしたら事業がうまくいくのか、夢が実現できるのか、徹底的に探究することにしました。歴史に名を残したあらゆる分野の人の伝記を読み、成功者といわれる180人の方々にもお会いしました。
 そして、その方々に共通する要因をまとめていく中で、驚くべき発見がありました。それは、すべての成功者が恵まれない環境の中で、しかも必要とされる経営資源が満たされていない状況で成功しているということでした。

 一方で、共通の考え方があることがわかりました。その考え方をまとめて、まずは自分自身が挑戦することにしました。すると、どんな夢でも実現することができるようになったのです。
 私はその考え方を体系化して出版しました。そして、夢に挑戦しようとする方々にお伝えすることで、たくさんの起業家を育成することができました。また、企業で働く方々やスポーツ選手など、何かに挑戦する方々にお伝えしていく中で、たくさんの奇跡とも言える結果を出すことができるようになりました。
 現在、私はこの考え方を、誰でも、どんな状況でも活用することができるように『自立型人材』としてまとめ、ご紹介させていただいております。すでに講演会や研修は7500回に及び、出版も40冊を越えました。
 すると、「仕事が楽しくなった」、「毎日がやる気と充実感で満たされるようになった」「人間関係が改善された」、「職場が明るくなった」、「問題が起こると出番と思えるようになった」、「不可能を可能にするコツがわかった」、「今の仕事が天職になった」、「人が成長することの意味が分かった」、「人生が楽しくなった」等々、本当にうれしいメッセージをたくさんいただけるようになりました。
 アントレプレナーセンターの理念は「すべての人が夢と勇気と笑顔にあふれた社会を創造すること」です。本講座を通してより良い企業、地域、社会を創りたいと願っている皆様のお役に立ちたいと心より思っております。
 この講座は、私の人生の集大成です。私が探究し続けてきた『自立型人材』のノウハウの神髄をお伝えいたします。


自立型人材講座

プログラム概要

 自立型人材とは、いかなる環境・条件の中においても、自らの能力と可能性を最大限に発揮して、道を切り開いていく人材です。どんな問題に出会っても解決策を見出し、どんな困難が降りかかってきたとしても、それを成長の糧にして乗り越えていきます。その意味では、自立型人材とは問題や困難を楽しむ人材ということもできます。
 人は誰でも無意識でいると、目の前の安楽に流され、相手や環境に依存してしまう傾向があります。ところが、どんなに楽になったとしてもどこか満たされないものがあります。それは充実感です。また、相手や環境に期待するほど、思い通りにならずに不満や不安が増えてしまいます。それは、そもそも他人や環境は思い通りにならないからです。思い通りになるのは自分と未来です。それは自分自身に期待することです。
 本講座では、講義と実習を通して、自立型人材の考え方を事例と共に体系的に学び、その上で、自立型人材としてどのように自分の可能性を最大限に発揮していくのか、さらには自分自身が現在抱えている問題や困難を具体的にどのように乗り越えていくのか、について、講座内で実践的に解決していきます。
 また、本講座のノウハウは社内や地域などでご自由にお使いいただくことができます。


<プログラムの特徴>

●自立型人材の考え方をわかりやすく感動的な事例と共に学びます
●人には誰でも無限の可能性があること、解決できない問題はないこと、限界は勘違いであることなどを、実例を通して体験していただきます
●「充実体験」を通して、自分の中にある自立型の姿勢に気づいていただきます。そして生きがいに溢れた人生の過ごし方がわかります
●人間の欲求からどのように自立型人材と依存型人材が導かれるのか、について根本的、体系的に学びます
●どんな状況でも手法は100万通りあること。そして最大の成果を生み出す「姿勢と手法」について学びます
●自立型人材の5つの特徴(自己依存、自己管理、自己責任、自己評価、他者支援)について具体的に学びます
●「ポリシー10か条」によって、自分が最も輝く姿をイメージすることができます
●自立型人材と依存型人材の違いを比較して学ぶことができます
●「プラス受信」によって、問題や困難が楽しいものに変わります。実際のケーススタディを通して、その楽しさを実感していただきます
●「自立型問題解決法」によって、どんな問題でも解決できるようになります。現在、抱えている課題や問題を講義の中で、実際に解決します
●「他者支援」を理解することで、どうすれば人間関係がより良く変わるのか、周りの支援を集めることができるかがわかります
●受講後は、仕事でワクワクできるようになり、人に会うことも楽しくなり、今まであきらめていたことがすぐに行動したいことに変わります

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20xx年xx月xx日
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講座進行に関して

※12:40より、開場予定です。
※13時開始、18時終了のスケジュールです。
※途中休憩がございます。
※17:40より、1日のまとめになります。

講 師 紹 介

福島正伸
fukushima masanobu

1958年東京都墨田区生まれ。早稲田大学法学部卒業後、様々な事業に挑戦し、1988年株式会社就職予備校(現・アントレプレナーセンター)設立、代表取締役に就任。通産省産業構造審議会委員を始め、数々の委員を歴任。自立創造型相互支援社会を目指し、自立型人材の育成、組織活性化や新規事業立ち上げ、地域活性化支援の専門家として、これまで30年以上に渡り、日本を代表するいくつもの大手企業、大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールや全国の地方自治体などで約7,500回、述べにして30万人以上に研修、講演を行う。受講生からの「人生が変わった」という声が後をたたない。「他人の成功を応援すること」を生きがいとしており、企業経営者、ビジネス書のベストセラー作家など、多くの人から「メンター」と慕われている。4人の経営者を応援するために、毎朝ハガキを出すことをもう20年以上続けている。その言葉をメルマガ「夢を実現する今日の一言」にて配信中。主な著書に「メンタリング・マネジメント」「リーダーになる人のたった1つの習慣」「仕事が夢と感動であふれる5つの物語」「僕の人生を変えた29通の手紙」「僕はがんを治した」最近では「真経営学読本」等がある。(補足として、プロフィール画像の写真は、熊が好きなため掲載、本人ではありません。)
【実績・プロフィールはこちら】
https://www.entre.co.jp/profile/

ーこのような方におすすめですー

参 加 対 象

  • 「自立(自律)型姿勢」の真髄を体得したい方

  • 自らの無限の可能性に気づき、その力を発揮したい方

  • 自分の人生を輝かせたい方

  • 働くことで幸せになりたい方

  • 世界が幸せになる未来の社会を創りたい方

  • 不可能を可能して夢を実現したい方

  • 困難を楽しみ、問題をチャンスに変えたい方

  • どこで、どんな仕事をしていたとしても、毎日充実感に溢れて過ごしたい方

  • 社内や部門の中に「自立(自律)」のキーワードがあり、職場に活かしてみたい方

  • 「自発性」にあふれた組織風土づくりを目指している方

  • 自立・自走的な人材教育プランを考えている方

  • 目指すべき人材像について情報を集めている方

  • 人間の可能性を発揮するポイントを学びたい方

  • 会社が目指す理念やビジョンを自発的に考えて行動するイメージを掴みたい方

  • 講座のテーマや内容に直感的に「ピン」ときた方

  • ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。


開 催 概 要

【日時】 2025年 2月25日(火) 13:00~18:00(開場12:40予定)
【座席のお願い】

★受付順に自由席となりますが、ご自身のお席のみの確保をお願いいたします★
また、座席は、接触を避けるため、受付順に、前からご着席いただく方式にさせていただきます。

何か、お気づきの点や、ご要望がございましたら、ぜひ気軽にスタッフにお声がけください。できる限り、皆様が楽しく快適にご参加いただけるように最善を尽くして参ります。

【講師】

株式会社アントレプレナーセンター
代表取締役社長 福島 正伸   実績・プロフィールはこちら>>

【参加費】 ・お1人様 ¥33,000(税込)

< 参加費用に含むもの >
 ◆福島正伸オリジナル「自立型人材講座」テキスト
 ◆「アントレプレナーセンター」ロゴ入りバインダー

【お支払い方法】 ・銀行振込
申込み完了と同時に、振込口座を詳細メールにてご連絡いたします。
大変恐れ入りますが、振込手数料はお客様のご負担となります。
メールが届かない場合は、担当までご連絡をお願い致します。

※弊社発行の『請求書』が必要な方は、別途事前にご連絡をお願いいたします。
※弊社発行の『領収書』が必要な方は、別途事前にご連絡をお願いいたします。
『領収書』が必要な方は、別途事前にご連絡をお願いいたします。講座当日の受付時にお渡しいたします。
【キャンセル規定】 ・14日前までのキャンセルは、振込手数料を差し引き、ご返金いたします。それ以降のキャンセルは、全額お客様のご負担とさせて頂きます。
【定員】 ・50席  ※残席:29
【会場・参加規約】 ・スクエア荏原 イベントホール
住所: 〒142-0063 東京都品川区荏原4-5-28
TEL: 03-5788-5321

【地図】 https://www.shinagawa-culture.or.jp/square/access.html



 


【その他(受付方法について)】 ・受講票は発行しておりません。直接会場にてお名前を確認いたします。
・確認方法として「お名刺」を1枚受付にご提出をお願いします。
・お名刺が無い方は、その旨を受付にお申し出ください。
【講座全体に関する録音・録画・撮影について】
・当日の録音・録画・撮影は、講師と受講生の個人情報保護の観点からご遠慮いただいております。ご協力をお願いいたします。
【備考】      ■PC・携帯からお申込みの際には、弊社からのメールを受信できるよう、ドメイン指定の受信設定(@entre.co.jp)、また迷惑メールフォルダの振り分け設定、セキュリティー設定等もご確認下さい。

ご参考)受信設定の確認(@docomo.ne.jp のケース)
https://www.nttdocomo.co.jp/info/spam_mail/spmode/domain/


■開催判断、状況対応について

今後の状況によって、万が一、やむを得ない公私的な事情が発生した場合には、事務局より背景や経緯を含めて、直接電話連絡【090-4071-5005】、及びメール連絡を入れさせていただき、対応方法についてご案内いたします。どうかご了承ください。

■次回開催は、【2025年2月25日(火)】です。





[テーマをクリックするとジャンプします]

使用予定テキスト

自立型人材講座で使用する主要テキストを公開しております。それぞれのタイトルをクリックすると、そのテキストが表示されます。詳しくは講座の中で解説いたしますが、一つ一つクリックしながら楽しんでいただければと思います。


自立型人材とは


 「いかなる環境・条件の中においても、自らの能力と可能性を最大限に発揮して、道を切り開いていこうとする姿勢を持った人材」と広義的に定義しています。

自分の力で生きていくことが、自立である、と思っている人もいるかもしれません。しかしながら、「自立」の本来の意味はそのようなものではありません。そもそも人は誰でも、無意識でいると相手や環境に依存したくなる特性があります。これは悪いことではありません。真の自立とは、意識をして相手や社会のために、企業活動の中ではお客様を幸せにするために、自らの能力と可能性を最大限に発揮しようとする姿勢、つまり、これこそが自立型の考え方であると定義しています。



自立度チェック
―どちらの考え方がワクワクしますか―


2択・(A)か(B)×20問
ワクワクする方を自分でチェックしましょう!

  • A
    自分の生活のために仕方なく働く 
    B
    人を笑顔にする夢を実現するために働く
  • A
    仕事は簡単で楽な方がいい
    B
    仕事は難しくとも充実感や感動のある方がいい
  • A
    環境に流されながら毎日が何となく過ぎていく
    B
    夢に向けて毎日できることを積み重ねていく
  • A
    常に自分が得をするためにどうするかを考えている
    B
    常に社会や他人のために何ができるかを考えている
  • A
    何もせずに良いことが起こることを未来に期待している
    B
    未来は自分の努力次第と考えて自分自身に期待している
  • A
    恵まれた環境でなければ、力は発揮できない
    B
    どんな環境であったとしても、力は発揮できる
  • A
    常に限界を感じ、できないことばかりだと思っている
    B
    常に可能性を感じ、できないことはないと思っている
  • A
    状況の変化や相手に期待して、いつもどこか不安がある
    B
    自らの可能性に期待して、どんな時でも余裕がある
  • A
    会社や人間関係が思い通りにならずに不満が絶えない
    B
    会社や人間関係をより良くする出番に燃えている
  • A
    まわりがやらなければ自分もやらない
    B
    まわりの見本となって率先垂範で行動する
  • A
    うまくいきそうになければすぐにあきらめた方がいい
    B
    うまくいかないことが楽しくてやめられない
  • A
    状況に関係なくあらかじめ決められたとおりに行動する
    B
    状況に合わせてやり方を工夫し緻密に考えて行動する
  • A
    不可能と思ったらできない理由をあげてやろうとしない
    B
    自分が成長するために不可能と思えることにも挑戦する
  • A
    要領よく楽して生きることが行動基準
    B
    自分が目指す夢や信念が行動基準
  • A
    問題に無関心で関わらず他人のせいにして逃避する
    B
    問題を成長の機会としてありとあらゆる解決法を考える
  • A
    すぐに結果が出そうなことだけをやる
    B
    一流、本物を目指してとことんやりぬく
  • A
    他人が見ていないところでは手を抜く
    B
    他人が見ていないところでこそ努力する
  • A
    他人に関わろうとせず、自分勝手に単独で行動する
    B
    他人を支援し、チームとして一体感を持って行動する
  • A
    言われたことを敵意的に受け止めてやる気をなくす
    B
    言われたことを好意的に受け止め感謝してやる気になる
  • A
    何事も後ろ向きに受け止め、暗く落ち込んでいる
    B

    何事も前向きに受け止めて、明るく挑戦している


  • ~採点結果は、以下の通りです~

  • 【採点結果】

  • (A)依存型姿勢
    (B)自立型姿勢


  • Q
    ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。
    A
    ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。


自立型人材と依存型人材



組織の活性化とは


ー他発性の組織から自発性の組織へー

●社員からの意見が出ない
●社員は言われたことだけをやっている
●問題を他人のせいにして放置する
●会社に期待し、待遇・条件によって働く
●新規事業・業務改善の提案がない
●部門間に壁があり相互に関心がない

●社員から積極的に意見が出る
●社員は自分で考えて行動している
●問題を自分の出番と思って解決する
●仕事の意義、理念に基づいて自ら働く
●新規事業・業務改善がどんどん提案される
●部門間の相互支援が活発に行われている




手法の特徴・手法と姿勢

▶戦略・戦術・計画・マーケティングなど

【1】何かをするためには必ず手法が必要である

【2】すべての手法は相対的・   
 一時的なもの

 ー絶対、万能、不変な手法(正解)はない
 ー状況や相手によって最善手法を選択する

【3】手法は100万通りある

 ー成果が出たとしても、さらに良い成果を出す手法がある
 ー
いかなる状況であっても無限に考え出すことができる



▶最善の手法とは

あらかじめ決められたルールで決めたことを最善とみなす    

●国であれば、法律に基づいて国会で決めたこと

●会社であれば、理念に基づいて社長が決めたこと    
●野球であれば、信念に基づいて監督が決めたこと




自立型人材の5つの特徴




自己依存


自己管理


自己責任


自己評価


他者支援


相互依存から相互支援へ


自立型姿勢と依存型姿勢


自己依存

〇状況の変化や相手に期待せず、自らの可能性に期待する

〇自発的な行動をとる

〇まわりの見本となって行動する

自己管理

〇自分の持っている能力を、最大限に発揮する

〇自分のできないことに挑戦する

〇いかに自分が充実するかを考える

自己責任

〇問題の原因は、自分自身にあると考える

〇問題から逃げず、真正面から受けとめる

〇問題を飛躍のチャンスと考える

自己評価

〇自分が納得するまであきらめない

〇他人が見ていないところでこそ努力する

〇一流、本物を目指し、自分が正しいと信じたことを貫く

他者支援

〇他人のすべてを受け入れる

〇他人を励まし支援する

〇他人の成功を、共に喜ぶ

見出し
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他者依存

〇状況の変化や相手に期待する

〇他人から指示されるのを待つ

〇まわりがやらなければ自分もやらない

他者管理

〇他人に求められたことを忠実にこなす

〇できることがわかっていることしかやらない

〇いかに自分が楽をするかを考える

他者責任

〇問題の原因は、状況や相手にあると考える

〇問題から、いかにして逃避するかを考える

〇問題に対して恐怖心がある

他者評価

〇他人に認められるためにやる

〇他人が見ていないところではサボる

〇他人に評価されないことはやらない

自己利益

〇常に自分の利益を優先する

〇他人から得ることだけを考える

〇他人が成功しないことを望む

見出し
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自立型と依存型の視点


プラス受信


プラス受信と自立型人材


自立型姿勢の6原則


自立型戦略思考とは


自立型問題解決法


~すべてを前向きに受け止め、自分の出番に変える~

 困難を楽しみ目的を達成する姿勢を「自立型姿勢」と言います。それは、いかなる環境・条件の中においても自らの能力と可能性を最大限に発揮して道を切り開いていこうとする姿勢です。
 そして自立型姿勢で解決するノウハウが「自立型問題解決法」です。この「自立型問題解決法」によって、あらゆる問題を解決することができます。ここでは「自立型問題解決法」の事例を紹介させていただき、皆様の問題解決に活かしていただければ幸いです。

「自立型問題解決法」は、以下の3つのステップで考えます。

 

▼第一ステップ 「プラス受信」
ー問題を前向きに受け止めます。何のチャンスになるかを考えます。

▼第二ステップ 「自己責任」
ー自分自身に根本的な原因を探し出します。

▼第三ステップ 「自己依存」の手段
ー自分ができることを思いつくだけ書き出します。そして、最後に優先順位を付けて、できることから実行していきます。

 

それでは以下、事例を紹介いたします。

あらゆる問題に対応できる3つのステップ 
ー問題解決に対する自立型思考プロセスー

【問題 例1】 「会議ばかりで仕事が進まない」
▼第一ステップ

 

「プラス受信」

●仕事をこなす能力アップのチャンス
●業務知識を得るチャンス
●仕事のやり方を見直すチャンス
●他部門の知識を得るチャンス
●良い会議の仕方を身に付けるチャンス
●関係者との信頼関係を築くチャンス
▼第二ステップ

 

「自己責任」

●頭の中が整理できていなかった、課題を十分認識していなかった
●関係者との連絡、連携が不足していた
●この程度でいいや、とあきらめていたことがあった
●会議の準備が足りなかった
●前回の議事録の内容を忘れていた
●だらだら会議でも仕方ないと思っていた
▼第三ステップ

 

「自己依存」の手段

●まず頭の整理、机の整理を行おう
●会社全体の業務の内容をしっかり理解しておこう
●仕事の優先順位を見直そう
●さらなる仕事の効率アップを考えてみよう
●上司、部下とのコミュニケーションを図ろう
●他部門に対しても情報発信を行い、情報、知識の共有化を図ろう
●良い会議とは何か、そのことに関係する本を読んでみよう
●会議前には準備をしよう、議事録を読み返そう
●会議のタイムテーブルを作ろう
●2時間の会議は設定しないようにしよう
●日常の仕事でも仕方がないと思っていることを見直してみよう
見出し ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。

 これらは参考ですが、現実の問題解決に取り組む際には、それぞれの項目で考えられるだけ箇条書きでアイデアを出していきます。

 特に、自己依存に関しては、やろうと思えば自分ができることの「千個出し」をお勧めしています。解決策で大切なことは最善策を見出すことです。はじめから名案を探しても、なかなか名案は見つかりません。「名案」とは解決できた後に言われるものだからです。つまり、実際に取り組む時には、最善策を見出すことが大切なことになります。どれだけありとあらゆることを考えつくしたかで、「最善」のレベルが変わります。その為の一つの指標として、千個以上を基準にしています。そして、それらの中から最善と思われるものを選考し、優先順位を付けて、できることから実行していくことになります。



アントレプレナー
(自立型人材)



参加された皆さまの声

  • 自立型人材に関して、自分が思っていた感情と同じで、考え方にすんなり気持ちが入り納得できました。
  • 考え方によって、自らの行動が変わるということに対して、自分自身の実体験をもとに、論理的に話をしてくれたのがわかりやすかったです。
  • 自立型になるための理解が深まりました。自己原因を書くことは自分を見つめ直すきっかけになりました。
  • 自分に起きることを、今までどの様に受信してきたのだろうと思いました。プラス受信について知り、これからの自分の道がパッと明るく見えてきました。
  • 普段意識をしていても、他者や会社に求めてばかりになっていました。今からでも自立型で取り組んでいきたい。
  • 迷いがなくなる生き方を気づかせて頂きました。
  • 振り返ってみれば、自分が典型的な依存型であり、いかに忘れないようにするか、努力が必要だと思いました。
  • 自立型姿勢について、共感するところですが、他者支援・相互支援の重要性について、新たな気づきがあったと感じています。
  • 自身の考え方ひとつで仕事の仕方やパフォーマンスが変わるということを学びました。
  • 仕事に対する意識、モチベーションが変わりました。難しい依頼等も、プラス受信をして、自身の成長に繋げていきます。
  • 仕事に意味を持たせることにより、充実感、達成感に繋がるということを改めて気づく機会になりました。
  • 自然と身につけていた自分の思考パターン、信念があったから結果がついてきたのだと改めて確信を得ることが出来ました。
  • 毎日の出勤、仕事への取組み、姿勢について今日から見直したいと思います。
  • 考え方を変えるだけで、行動が変わることを改めて認識し、考え方を変えるために、わざと前向きに行動しようと思いました。
  • 他社の方と話すことで、様々な意見に触れて勉強になりました。
  • チームメンバーと共有し、人材のDXとして、最強のチームにトランスフォームしたいと思います。
  • 自分に振りかかる物事を、成長のためと捉えることが、すべてのスタートという部分に共感しました。
  • 自分のことは全て自分が決めている、それは他責じゃなくて、自責。そのことを忘れないようにします。
  • 目標や夢を持てなくなっていたことを、他責にしていたと気付くことができました。具体的な事例の引き出しが豊富で聞き入ってしまいました。
  • 充実体験は誰にでもあること、「充実感」の構成要素、安楽ではなく充実を求める人間の欲求説を知りました。
  • 安楽⇔充実のお話が大変印象に残りました。充実の6つのキーワードを実際の仕事に当てはめて、より良いものにしていきます。
  • 全てをチャンスと考えることで、出てくるアイデアや行動が変わると分かりました。無意識に安楽を選ばないよう意識していきたい。
  • 今までがマイナス思考だったので、プラス思考で受け入れるように努力します。
  • 職場は人を幸せにする舞台であるという学びがありました。
  • 問題をプラスとして扱う考えが印象に残りました。問題発生時には“チャンス”と心の中で叫びます。でも多発しないほうがいいですが(笑)
  • メンタリングマネジメント講座に参加させて頂いたので、内容を深める機会になりました。
  • 2度目の受講でしたが、充実した人生を送るためには自立型の人材になればいいということが確信できたのが印象に残っています。
  • 自己管理とは、自分が最も輝くこと。一番素敵な自分を定義するというメッセージ。明日から職場で拍手喝采をもらえるよう心掛けて行動していきたいです。
  • 具体例を交えながらの講義が分かりやすく、目的にこだわり、手段にはこだわらないという言葉が響きました。
  • 入社したら自分は幸せになれるのか?社員は幸せに働いているのか?が就活生が一番知りたいことという言葉が印象的でした。
  • 達成したいことのために必要な行動計画を意識します。何気なく過ごしてしまうのはもったいないと思いました。
  • 依存型姿勢で仕事に向かっている自覚があったが、どのように変えれば良いのかイメージが出来ませんでした。今回受講したことで、自立型になるためのヒントやポイントを頂いたので、実践したいと思います。
  • クレームやトラブルなどの問題をどのように捉えると、1%でも可能性が変わるのかが分かりました。自分の習慣を変えるポイントがどこなのか、行動実践にまで落とし込むコツも、職場で共有推進していきます。
  • 課題に対して、自分からプラスに考えることが大切であることや、その事象に対して自発的に問題解決できるということを理解することができました。
  • 成功要因は、自分の中にあるという気づきを、実際の行動につなげるためには、小さなことから、自分の考え方や行動を変えて、より充実した人生を送りたいと思えました。
  • すべては自分。分かっていると思っていましたが、いつの間にか忘れていることに気づかせてもらいました。今日から目に入るところに、自立型人材のキーワードを貼りだします。
  • 一番印象に残っていることは、「あきらめない」という気持ちの出発点であると学んだことです。苦しみも、悩みも、考え方でもあると教えて下さり、その力強さを感じました。
  • 何かあった時、他人のせいにしてしまうのはよくあることでした。また「楽」に生きたいと思っていた自分にとっては「安楽の欲求」と「充実の欲求」の話は衝撃的でした。今までは「安楽の欲求」を求めていることを実感したので、「充実の欲求」へ切り替えていきます。
  • 他人の成功や夢を応援し、相互協力することが、お互いの夢を実現する近道という点に印象強いものを感じました。組織の目的達成という観点であっても、経営資源を共有するものとして、掛け算を意識して行動に活かしたいと思います。
  • 何も感じない生活、仕事をしていると、まさしく依存型姿勢になっているということに気づかされました。簡単なようで難しいけれど、その気になれば、今からでも少しずつでもできると思います。
  • 社内の社風について、方向性を考えていたところです。自立型のチームづくりの大切さが身に染みて分かり、自分自身がプラス受信からスタートする習慣を身に付け、社内の人に広げていきます。
  • 物事に対して、最初にプラスに捉えるか、マイナスに捉えるかで、全く逆の結果になってしまうことを痛感しました。マイナスに捉えることで、自らブレーキをかけていました。物事の捉え方を変える練習から始めてみます。
  • あの人はなぜこうなんだろう、もっとこうして欲しいのに・・・等、不満を言わない日がないように思います。自分を変えなくてはいけない、と思っていても方法がよく分かっていませんでした。チームメンバーに自立型人材について共有し、自分が最初に取り組みたいと思います。
  • 1つひとつは、その時々で確かにそうだな、実践したいなと思うことですが、それを意識し続ける努力が、何よりも重要だと心に刻みました。日々の困難や問題をプラス受信に変えて、自分が変わる努力を続けていきます。
  • 目の前のクライアントを感動させる。「まさか、ここまで」と言ってもらう。諦めないことで、自分を変え、成長できる。他人が諦めるので、自分が続けていればNo.1になる。充実感の6つの条件を自分で満たし、生きがいある人生を送ります。
  • 感謝することの大切がよく分かりました。とりわけ問題をまず「プラス受信」するためには、自分の考え方と捉え方に気づくことを認識できました。明日から実践するために「自立型問題解決法」のフォーマットを、PCに入れて活用していきます。
  • 本当に考え方だなぁと思いました。できないのはあきらめていたからでした。日々感じること、失敗の中にこそ多くのビジネスチャンスが転がっていて、それを自分のものにすると思って行動すれば、違う視点が芽生えてくると実感しました。
  • 本を読んでからこのセミナーを受けましたが、感銘を受けてやる気になりました。あきらめない心を創るために、意識的に自分から「チャーンス!」という言葉を口ぐせにしたいです。そして、この気持ちを持ち続けるために、時々本を読み返そうと思いました。
  • 会社経営をする中で、どうしたら社員さんに、成長ややりがいを感じてもらえる環境を作れるか考えていました。自分が依存する性格もあり、それを直したいと思い参加しました。今できる事を達成したいという強い思いのもと、何がなんでも実現させると決め、徹底して取り組み、自分が仕事を心から楽しむことが、大切だと感じました。人に良い影響を与えられるように、自分が体験したことを社員さんに伝えていきます。
  • 人のせいにしないという学問は他の学問でもありましたが、「人のせい」ではなく、「自分のせい」というところで、自分の中では疑問が残っていました。プラス受信を考えることで、「自分のせい」ではなく、「自分」にこのような思考をさせたいと考えることが、スムーズにできるようになったと思います。「自分のせい」の「自分」も「人」であることに変わりはないから、その部分が解決できました。目標を具体的に、リアルに表現することは、意外に出来ていないとも思いました。全ての仕事に意味をつけ、楽しく仕事をしたいと思います。
  • ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。

よくある質問Q&A

自立型人材に関する
質疑応答集25


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  • <1>考え方とは先天的なものではないでしょうか

     確かに、考え方は人それぞれで先天的な印象があるかもしれませんが、考え方は置かれている環境や人との出会いや出来事、さらに自分の意識などによって少しずつ変化し育まれていく、つまり後天的なものといえます。

     例えば、両親が日本人でもアメリカで生まれて育った子供はアメリカ人の考え方をします。もちろん反対に、両親がアメリカ人であったとしても、日本で生まれて育った子供は日本人の考え方をします。どのような環境の中で育ち、どのような人々に会ったかで、考え方大きな影響を受けていきます。

     そして、考え方は大きく二つに分けることができます。充実した人生を送るために、今できることから前向きに諦めずに努力していこうとする自立型の考え方と、目先の安楽さを得るために、なるべくめんどうなことは避けたいという依存型の考え方です。 

     両者は全く正反対の考え方ですが、どちらか一方だけを身に付けているわけではありません。私たちは状況に応じて、この二つの考え方を使い分けているのです。その度合いは一人一人違っていますが、一般的に無意識でいると私たちは自己中心的となり依存型の考え方をする傾向があります。

     しかし、これまでどんなに依存型の考え方をしていたとしても、自分が意識することで自立型の考え方をすることができるようにもなります。もちろん自立型の見本となるような人との出会いはとても大きな影響を受けますが、周りが依存型であふれていたとしても、自分が意識をすることで、いつでもだれでも自立型の考え方を身に付けることもできるのです。

     そのためには、まず自立型と依存型の考え方の違いを理解することが必要になります。その上でどんなに些細なことからでも自立型の考え方で行動していきます。すると、そこから充実感や感動、生きがい、さらには仲間に満たされた素晴らしい人生が始まります。

     考え方は日々少しずつ変化しています。そして人間として成長するということは、依存型の姿勢から自立型の姿勢へと考え方を成長させていくことなのです。

  • <2>自立するというのは、時には自己中心的な考え方になりませんか

     自立はともすると、自分が好きなことを勝手にどんどんやっていけばいい、と解釈してしまうことがあります。他人を押しのけても、自分の力で生きていくことが自立である、と思っている人もいるかもしれません。しかしながら、自立の本来の意味はそのようなものではないのです。

     自立とは、「他人や社会に価値と感動を提供するために、どのような環境であっても今できることから諦めずに努力し続ける」という自分自身の存在価値を創り出す姿勢です。確かに、自立の基本的な考え方として、自分で考えて行動すること、つまり自発的であることが求められます。しかしそれは、自分のためではなく他人や社会のためなのです。ですから、その意味では自立という考え方は、自己中心的な考え方というよりも、自分の存在価値を創り出すための考え方であるということができます。自分がまわりの人々や社会にとって、価値のある存在になるために自分の能力と可能性を最大限に発揮しようとする姿勢、それこそが自立なのです。

     一方、他人のことを省みず、自分さえ良ければいいというのが自己中心的な考え方です。 それは、目先の自分の損得や安楽が、自分の行動の基準となった考え方であり、そもそもこのような考え方は自立ではありません。

     自立においては、相手や他人を無視したり否定したりするのではなく、いかに他人や社会にとって、自分が価値ある存在になるかがテーマになります。しかし、そのために考え行動したことが、他人や社会のためにならないこともあります。そのような時でも、改善して次に活かしていけばいいのです。

  • <3>自立は理想論であって、現実には無理なのではないでしょうか

     確かに自立という考え方は理想論かもしれません。しかし、完璧な自立はできなくても、自立に向けて努力することはできます。そしてそれこそが本当の自立型姿勢なのです。

     自立とは出来事をチャンスに受け止めて、他人に期待することなく、自らが率先して行動していくという姿勢です。つまり、自立の基本姿勢はどのような状況であれ、あきらめずに今できることからやることです。つまりできることがどんなにささいなことであったとしても、そこからやっていくことであり、実は極めて現実的な考え方なのです。「何かをやってみよう」とか「前向きに考えてみよう」という気持ちが自立そのものなのです。

     一方、自立は理想だから無理だとあきらめて、すべてを依存してしまったとします。そうなると私たちは、まわりに期待するばかりで、自分からは何も行動しなくなってしまいます。もちろん、他人は自分の思いどおりにはなりませんから、不満がどんどんつのるばかりです。何事も思った通りにはならず、これからのことに対しても不安になってきます。そして、これら不満と不安がストレスを生み出し、ただ生きることすら辛い状況になってしまうかもしれません。

     環境を選択することはできないこともあります。しかし、自立か依存かという考え方を選択することはどんな時でも自由です。完璧な自立はできなくとも、少しでも自立していくことで、私たちの人生の価値を変えることはできるのです。

     また、そもそも理想を持つことは何をする時にも必要なことだと思います。理想があることで、現状とのギャップから何をどのように改善していったらいいのかがわかります。つまり、理想はすべての計画を立てる元になるものです。理想を明確に描くことで、いま自分が置かれている状況からどうやって実現していくのかという計画を具体的に立案して行動することができます。理想があるからこそ、私達は改善・向上することができるようになるのです。

  • <4>一所懸命努力しているのに成果が出ません。もうこれ以上努力をしても無駄な気がしています

     努力をしても成果が出ない時は、やる気がなくなってしまいますね。しかもそれが、何度も繰り返されると、もうこれから先は努力をする気持ちにもならないかもしれません。

     ここで少し違った視点から考えてみましょう。もし、ほんとうにやりたいことをやっている時のことを考えてみましょう。その時私たちは、努力をしても成果が出なければ、すぐに辞めてしまうでしょうか。きっと、何度もチャレンジを繰り返して成果が出るまで諦めないのではないと思います。さらに、そういう時は、努力そのものが楽しくて、もっともっと努力がしたくなっているはずです。そして、成果も努力そのものが楽しいと感じるほど大きくなります。

     一方、ほんとうはやりたくない、またはやりたいとは思うのだけどそれほど強い気持ちではない、という場合はどうでしょうか。きっと少し努力をしただけで、すぐに疲れてしまうはずです。早く成果を出すことばかり考えてしまい、イライラしてしまうでしょう。そして、少しの努力では思ったような成果が出るはずもありませんから、意欲も失ってしまうようになります。

     私たちは本当にやりたいことをやっている時は、体の中からどんどんエネルギーが湧き出してきて疲れることがなくなります。しかし、仕方なくやっている時には、少しがんばるだけでエネルギーが尽きてしまいます。私たちの体はエネルギーをほんのわずかしか貯めておくことができません。湧き起こってくるようにしなければ、すぐになくなってしまうものなのです。本当にやりたいことをやっていないとすれば、わずかなエネルギーしか使うことができず、もうすでに成果を遠ざけてしまっていることになります。

     このやりたいことをやっているという感覚を自発性といい、仕方なくやっているという感覚を他発性といいます。

     もう一度何のために努力しているのか、夢や目標は何なのかを考えてみましょう。やりたい、達成したいと心から思える夢や目標があれば、私達は前向きな気持ちになることができます。うまくいかないことをすべて糧にして、努力そのものを楽しむことができるのです。

     成果が出ない状況の中でも、努力そのものを楽しんでいる時、実は目の前にまで成果が来ています。

  • <5>やりたいことがあるのに、いつも自分に負けてしまいます

     私たちは、夢や目標がないと安楽に流されてしまいます。また、夢や目標を持っていたとしても、常にそれを認識してものごとに取り組み続けることは、なかなかできないものです。

     やる気をずっと維持している人々に共通していることは、夢や目標を片時も忘れずにいることです。そして、それを忘れないために、ありとあらゆる努力をしています。自分の部屋に夢を大きく紙に書いて貼ったり、人に会えば夢を語るようにしたりしています。一日に何度も忘れない努力を忘れないようにしています。

     とはいえ、それまで全く忘れない努力をしていない人が、突然毎日夢を10回以上確認することはできないかもしれません。しかし、全くしていない人は、一週間に一回でも、1日に1回の人は2回に、10回の人は11回にすることはできると思います。そして、それによって、昨日よりも少しでも努力する気持ちを高めることができるようになりますね。100%はできなくても、今よりも1%何かを向上させることはできます。その積み重ねが、結果としてビジネスや一生にとても大きな変化をもたらすことになります。

     自分の努力によってしか、気持ちを維持することはできません。気持ちが続かなくなった時は、夢や目標を思い出し、1分でも今まで以上に努力しつづけられるようになることができれば、大変すばらしいことだと思います。

     今何か一つでも、今までと違うことができれば、その後の人生のすべてを変えたことになるのですから。

  • <6>失敗を恐れないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。どうしたら自信が湧いてくるのでしょうか

     失敗はだれでも避けたいと思うものです。すべての人が何かにチャレンジして、失敗した経験をしたことがあると思います。

    しかし、失敗をチャンスに変えることができます。チャンスに変えることができない失敗はありません。

     夢や目標がない時、私達は失敗が怖くなります。なぜなら、夢や目標がない時、私達の関心は、いかに楽に生きていくのかということだけになってしまいます。そして失敗は、楽なことにつながるわけではありませんから、怖くなってしまうのです。

     しかし、夢や目標を持つと失敗を糧にしたくなります。失敗したことで、なぜ失敗したのかを考えて、次のチャレンジの成功確率を高めることができます。つまり、より夢や目標に近づくことができるようになるわけです。つまり、次のように考えてみてはどうでしょうか。

     「何か1つのことを成し遂げるためには、100のノウハウが必要である。その100のノウハウをはじめから持っている人はいない。だから、今からできることから何でもいいからチャレンジしてみる。すると、ノウハウがないためにうまくいかずに失敗する。そこで、なぜ失敗したのかを考えると、1つノウハウが見つかる。こうやって、100回チャレンジすれば、すべてうまくいかなくとも100のノウハウを身に付けることができる。そして、101回目に目的を成し遂げることができる」

     1回のチャレンジだけで必ず成果を出そうとするほど、ほとんどの人は自信がなくなってきます。しかし、成果が出るまで失敗を糧にしてノウハウを積み重ねながらチャレンジし続けようと考えれば、自然と自信が湧き起こってくるでしょう。

     失敗を恐れるかどうかは、一度失敗したら終わりと考えるか、それとも、たとえ失敗したとしても、それを次の成功への糧と考えることができるかどうかで決まります。失敗を糧にしようと思うだけで、自信も出てきます。

     自信とは自分がどのように考えるかで、コントロールすることができるものなのです。

  • <7>最近、感動がありません

     感動を得るためには、夢や目標に向けて自立型姿勢で努力することです。努力するほど感動は大きくなります。

     感動のある生活をするためには、第一に明確な夢や目標を持つことが必要です。夢や目標はなるべく具体的なものでなければなりません。なぜなら、具体的ではない夢や目標では、今日何をやっていいのか決まらないからです。ですから、「オシャレなお店をつくる」「良い会社にする」「幸せな家庭のために」といった形容詞や副詞を使ったものは、夢や目標にはなりません。その場合は、まず夢や目標を具体化すること、つまり絵や図にしたり、詳しく定義したりすることからはじめましょう。

     第二に、その夢や目標を実現する前に、困難や障害が立ちはだかり、あらかじめできる保証がない、ということが必要です。あらかじめできるとわかっていることは、たとえ実現したとしても、そこで大きな感動を得ることはできないからです。

     第三に、その困難や障害を乗り越えるべく、−一所懸命努力しなければなりません。努力しないで夢や目標が実現したとしても、そこで感動を得ることはできません。

     第四に、その努力が簡単には成果につながらずとも、諦めないことです。成果にいたるまでに、たくさんの労力と時間がかかるほど感動は大きくなっていきます。

     第五に、それらを自発的に取り組むことです。つまり、やりたいことを夢や目標に描いて自分の意思で行動している、という感覚を常に持っていることです。やりたくないことを、仕方なくイヤイヤやっても、感動にはつながりません。たとえ、上司に言われたことでも、「よし、やってやろう」という気持ちで取り組めばいいのです。

     そして第六に、他人の存在が感動を大きなものにしてくれます。仲間と一緒に努力したり、自分をまわりの人が支援してくれたりして、仲間と共に感動した時、一人で感動するよりも何倍も大きな感動になります。感動は分け合う他人がいるほど大きくなります。自分が努力したことで、まわりやお客様が感動して下さった時、私達は真に心底から感動を得ることができます。

     この六つの条件を満たすことは、充実した人生を送る条件でもあります。そして、この条件を満たしている状態、つまり夢や目標に向けて仲間とともに困難を乗り越えていく過程の状態を自己実現といいます。

  • <8>出来事をチャンスにするにはどうしたらいいのでしょうか。どうしたら前向きで、逃げないようになれますか

     出来事や問題をチャンスに変えられるかどうかは、チャンスにしたいと思うかで決まります。すべてのことは、チャンスにしようと思えばチャンスとなり、ピンチにしょうと思えばピンチになるだけなのです。そして、私達は無意識でいるとピンチと受け止めてしまう傾向があります。

     ものごとをチャンスとして受け止めるために前提として大切なことは、夢や目標を明確にして達成したいという気持ちを強く持つことです。本気で夢や目標を達成したいと思う人ほど、身のまわりのものすべてを夢や目標の実現のために活かそうとします。何一つとして無駄なものがなくなって、すべてが必要なものに思えてきます。

     シドニー・オリンピックで金メダルをとった女子柔道のヤワラちゃんこと田村亮子選手は、その前の国際大会で指を骨折してしまいました。しかし、マスコミのインタビューで、彼女とそのコーチは口を揃えて、「これで、片手だけで練習ができる。技の幅を広げることができる」と全く平然と、いやむしろ喜んでいるかのように答えていました。世界の頂点に立った人にとっては、どんな不利な条件であったとしても、それはまたチャンスでしかないんですね。

     とはいえ、どんな出来事もチャンスに変えられることができる人は、それほど多くはないでしょう。まずは、出来事が100あったとすれば、そのうちのまず1つでもチャンスに変えられるように努力してみましょう。そして、その次には100のうち2つ、3つをチャンスに変えてみましょう。こうして、1つ1つチャンスに変えていくことができるように日頃から意識することが大切です。

     そして、それが次第に習慣化してくると、問題が起きたとしても逃げようという気持ちがなくなり、チャンスが来た!とワクワクするようになっていきます。困ったことが少なくなり、うれしいことが増えていくでしょう。その結果、どんな仕事でも楽しくなり、行動も自分らしく自然体となっていくことにきっと驚くに違いありません。

  • <9>最悪の状況に陥った時はどうしたらよいのでしょうか

     人生は、時としてどんなに一所懸命やっていたとしても、不測の事態に見舞われて最悪の状況に陥ることがあります。しかし、そこであきらめるのではなく、その状況を成功の糧にしてしまうことだってできるのです。最悪の状況とは、今までのやり方ではどうにもならないということであって、自分の気持ちがあきらめそうになっているだけなのです。どのような状況になったとしても、そこでできることは100万通りあります。確かに、すぐに成果が出るような方法はなかなか見つからないかもしれません。しかし、どんな状況であれ、前向きに締めずに取り組んでいくことで、必ず道が開けるはずです。

     吉田松陰は投獄されたことがきっかけとなって、後に松下村塾を開き、歴史に名を残しました。西郷隆盛も島流しになった先の牢獄で、−人でひたすら本を読みつづけ、後の活躍のきっかけをつくりました。

     このように最悪の状況を乗り越えて、不可能を可能にした例は、歴史的に見ても枚挙にいとまがありません。いや、人類の歴史とは不可能を可能にしてきた歴史と言ってもいいでしょう。最悪の状況は、時としてそれがきっかけとなって歴史に名を残すことさえあります。

     さらに、最悪の状況を乗り越えた体験は、同じような状況に置かれている人々に勇気を与えることもできます。

     状況だけを見れば、最悪と言える状況であったとしても、前向きに生きようと思っている限り、すべてが本当に終わったわけではなく、そのことがきっかけとなって、新しい道を切り開くこともできるチャンスなのです。

  • <10>自分を変えるキッカケは、どうやってつくったらいいのでしょうか

     夢や目標を持って本気で達成しようと決意した時、自分はすでに変わっています。

    「変える」というのは夢や目標を達成するためであって、ただ今と違う人間になろうとしても変わることはできません。変わる目的がはっきりしていなければ、変わることができないからです。どんな風に変わるかよりも、何のために変わるのかが大切です。つまり、夢や目標を具体的に描いて、それに向けて毎日少しずつ自分を成長させていくことが、自分を変えることになります。「変わる」というのは、変わろうとして変わるものではなく、結果として変わっているものなのです。

     夢や目標を実現するためには、大きな困難や障害を乗り越えていかなければなりません。そのためには、継続的な努力によって、自分自身を変化・成長させ続けていくことが必要です。本気で夢や目標を実現しようと思った時、その努力が自然にできるようになります。

     つまり、自分を変えることに無理がなくなり、むしろ夢や目標に近づいていく実感があるほど、変えることが楽しみにさえなっていくことでしょう。今までできなかったことができようになったり、わからなかったことが理解できるようになったりすることで、成長していくことがやめられなくなります。

     こうして変わることが楽しく感じるほど、どんどん変わっていきます。そういう時は、本人にとっては変わることが当たり前になっているために、もしかすると変わっていることが実感できないかもしれません。しかし、まわりの人々から見れば、会うたびにどんどん変わっていくことが感じられるはずです。まわりから見れば、猛スピードで変化しているように見えることでも、本人にとっては、全く自然にやりたいようにやっているだけなのです。

     夢や目標を持つと、どんどん自分が変わっていきます。変わるキッカケは夢や目標を持ち、それを実現することを決意することなのです。

  • <11>がんばっていますが、どんどんやるべきことが増えていってしまいます

    「やればやるほど、やるべきことが見つかっていく」と、質問と全く同じ事を、超一流のスポーツ選手が言っています。これはさらにより高い次元を目指す人に共通している特徴です。

     社会に出て仕事を始めた時、何をしていいのかさっぱりわからず、他人に言われてはじめて何をしていいかがわかることがあります。そして次第に仕事の全体像がつかめ、自分が今ここで何をなすべきなのかが見えてくると、忙しくなりはじめます。仕事ができるようになればなるほど、重要な仕事を任されるようになり、ますます忙しくなっていくに違いありません。さらに出世していくと、仕事の難しさは一段とレベルの高いものになります。努力するほど仕事は難しくなっていくわけです。もちろん、やるべき仕事の量も増えていきます。さらに夢や目標を持つと、現状とのギャップからたくさんの解決すべき課題が見つかり、自分の果たすべき役割が次々と見つかるようになります。

     がんばるほど、やるべきことが見つかるのは、どんどん自分のレベルが高くなっている証拠なのです。今までよりも全体的、長期的、根本的視点から、現状の仕事がどのようなレベルなのかを見ることができるようになったから、たくさんやるべきことが増えているように見えるのです。

     次のように考えてみてはどうでしょうか。

    「より高い目標を持つほど、課題は増える。課題が増えるほどやる気になる。その先には大きな感動が待っているから」

     今までの自分のやり方では、それらの課題に対処することはできないかもしれません。しかし、新しいやり方を考え自分を成長させていくことで、今までできなかったことができるようになっていきます。

     いかなる仕事であったとしても、改善できないものはありません。今までの半分の時間で、二倍の成果を出すことは可能です。限界とは、自分が大きく変わるチャンスなのです。

  • <12>いつも時間が足りません

     時間は誰にとっても同じですが、できることは無限です。時間の使い方は全くの自由で、どのように使うかはその人の意思によって変わります。つまり、一時間は誰にとっても同じ一時間ですが、一時間で何をするか、何ができるかは人によって違います。

     一時間で読書ならば一冊本を読み終えることも可能でしょうし、アイデアを出すつもりならば、一時間で百以上のアイデアを出すこともできます。さらに、何人ものお客様に感動を提供することもできるでしょう。このように、有効に使おうと思えばいくらでも有効に使うことができるのが時間なのです。

     時間が足りないと思ったらチャンスです。どうしたらもっと時間が有効に使えるか考えつづけてみてはどうでしょう。今やっている仕事を一秒短縮するにはどうしたらいいのか、同じ時間で二倍の効率をはかるためにできることは、二人のお客様を同時に感動させるには、お客様からのクレームをゼロにするためにできることはないか、など。とにかく徹底的に考えてできることからやってみましょう。

     だからといって、すぐに時間の使い方がうまくなるとは限りませんが、気づかないうちにきっとびっくりするくらいに効率よく仕事ができるようになっていると思います。

  • <13>忙しい時は余裕がなくなってしまいます。そんな時は、どうすればいいでしょうか

     忙しくなりすぎると、私達はあわててしまって、心に余裕がなくなってしまうものです。あれもしなければ、これもしなければ、と思っているうちにどんどん時間ばかりが過ぎてしまい、時計を見るたびに、ますますあせる気持ちが強くなっていきます。そして、そういう時に限ってミスが次々と起こります。普段ならば起こらないようなミスが・・・。そして、さらにあせるようになってしまいます。

     しかし本来、忙しいことと精神的な余裕とは無関係なものです。「忙しいと余裕がなくなる」というのは、「忙しくなることは余裕がなくなること」と、あらかじめ思っていたからかもしれません。

    たとえば、忙しいことは待ち望んでいたうれしいことである、と考えてみましょう。忙しくなるほど、早く夢や目標が実現できると考えてみると、忙しいことが楽しいことで、余裕がなくなることにはならなくなると思います。

     たとえば、はじめてお店を開いた時、まったくお客様がいらっしゃらなかったとします。暇で、何もすることがないまま、時間だけが過ぎていく。こんな日は、一日がとても長く感じることでしょう。いつになったら、お客さまがやって来て下さるのかが気になって、「暇なのに余裕がない」というような気持ちになるのではないでしょうか。

     それでもいらっしゃったお客様一人ひとりに、一所懸命接していきます。そしてある日、朝からお客様がお店の前に列をなして並んでいた光景を見た時、仕事が忙しくなることをうんざりする気持ちになる人はいないでしょう。それこそ、忙しいことがどんなにかうれしいことに違いありません。そこには、テキパキと仕事をこなし笑顔が絶えない自分がいるはずです。

     忙しいことを待ち望んでいる人は余裕があり、忙しくなることを待ち望んでいない人は、忙しくなるほど余裕がなくなります。

  • <14>安楽の欲求と充実の欲求は、両立しえないものなのでしょうか

     残念ながら、安楽の欲求と充実の欲求の両立はできません。安楽の欲求は努力をしたくないという欲求であり、充実の欲求は努力をしたいという欲求ですから。 しかし、一人の人間の中では共存しています。

     安楽の欲求は、充実の欲求に比べて、はるかに強い欲求です。私達が普段考えていることの九割以上は、安楽の欲求に基づいているといえます。意織的に充実の欲求に基づいて考えようとしない限り、 私達はひたすら安楽に流されてしまうものなのです。

     ですから私達が意識すべきことは、安楽の欲求と充実の欲求を両立さようとすることではなく、いかに充実しようとするのかが大切になります。

     また、充実した日々を送っている人ほど、「まだまだ未熟です。努力が足りません」と言うことがあります。それはどれだけ充実していたとしても、もっともっと大きな充実感を目指しているからです。私たちは充実感を体験すると、より大きな充実感を得るために努力がしたくなるものなのです。そして努力次第で、無限に大きな充実感を得ることができるのです。

     本当の充実感を知ってしまうと、安楽でいることに何の魅力も感じなくなってしまうものです。逆にいえば、本当に充実した体験がないと、安楽がないと生きていくことができないような気持ちになってしまいます。

     充実の欲求が満たされた時の充実感は、きわめて大きなインパクトのあるものです。 例えば、どれだけ安楽でも涙を流すことはありませんが、大きな充実感を得た時には、涙が自然に出てくることでしょう。

     そのような充実感によって、私たちは自分が今ここに生きている価値を強く認識することができます。一方、安楽であればあるほど生きることが楽なだけで、生きている価値がわからなくなってしまうことがあります。

  • <15>私は、安楽のない人生は耐えられません。なぜ、面倒と思ってはいけないのですか

     面倒なことは嫌だ、自分が安楽であればよい、という気持ちは誰にでもあるものです。何かを一所懸命にやるのは、できればやりたくないと考えることもあるかもしれません。そもそも私たちは無意識でいると、自分の安楽ばかりを考えるようにできているのです。それは人間である以上、基本的な欲求ですから何も不思議なことではありません。

     しかし、人間は安楽なだけでは満たされないものがあります。安楽を求めて安楽になるほど、何かつまらなくなったり、どこか空しい気持ちになったりします。それは充実感ないからです。ところが充実感を得るためには、夢や目標を持って努力しなければなりません。それは安楽なことではないでしょう。

     それでも一度ほんとうの充実感を味わってしまうと、安楽でいることがつまらなく感じるようになります。さらに自分が努力をしたことで、相手が本当に喜んでいただいた時、心の底から感動が湧き起こってきます。それと同時に、結果的に売上も伸びてきます。もちろん収入も増えていくことでしょう。

     現代社会の原則は、他人に貫献できる人、社会的に存在価値のある企業が生存していくことができるようになっています。夢や目標を持って努力をすることで、充実感に満たされるばかりではなく、他人も喜び、会社も成長し、報酬も増えていくのです。

     ところが、自分が目先の安楽を求めるほど、お客様や相手に喜んでいただくことができなくなってしまいます。喜ばれることができなければ、もちろんお客様はやって来ませんから、売上も上がらず報酬もなくなり、求めたはずの安楽も、結果として得ることができなくなります。

     人間社会は、自分が他人に対してどう考えて行動してきたかが、結果的に自分に返ってくるものです。安楽を求めて楽になったとしても生きがいを得ることはできません。一方、充実を求めて努力をすることで生きがいと充実感に満ちた人生を送ることができるようになります。

  • <16>自立型人材は疲れませんか。どこかで息を抜くことも必要なのではないでしょうか

     一時間を長く感じる時ほど疲れやすく、一時間を短く感じる時ほど疲れません。依存しようとするほど疲れ、自立しようとするほど疲れなくなります。

     目先の安楽をいくら求めても、一時的に楽になることはあっても継続的な安楽を得ることはできません。次々と問題がふりかかってきます。楽になりたくとも楽になれないのですから疲れてしまいます。一方、夢や目標に向かって努力している人は、努力そのものが楽しいために疲れを感じません。

     同じことをしていても、すぐに疲れてしまう人と、なかなか疲れない人がいます。やりたくないと思いながら仕事をしている人と、夢や目標を実現するために自発的に取り組んでいる人との違いです。やりたくない仕事をしている人にとって、一時間はとても長く感じるはずですが、やりたいことをやっている人にとっては、めんどうなことであったとしても、一時間などあっという間に過ぎてしまうことでしょう。やりたくてやっている人ほど疲れません。

     このように自立型は精神的に充実しているため疲れることがありませんから、息抜きというのは、より集中力を高めるために必要なだけになります。

     一方、依存型は安楽を求めるあまり、何をしてもすぐに疲れてしまいますから、休みを多くとらなければ、続けることはできなくなってしまいます。本心ではやりたくないのですから、無理にやろうとするほど精神的負担は大きくなってしまうためです。このような気持ちの時、一日はとても長いものと感じることでしょう。

     毎日が、充実感で満され、楽しく過ごすことができる自立型は、自然にハイテンションに見えるかもしれません。しかし、そもそも人は肉体的に疲れることがあったとしても精神的に疲れることはないようにもできているのです。

     他人からみれば、元気すぎるあまり、疲れるのではと見えることであっても、本人にとってはごく自然なことなので疲れることはありません。

  • <17>自信を持ち過ぎると、過信になるのではないでしょうか

     自信とは努力することで、過信とは手を抜くことです。自信を持つほど努力しますから、大きな成果につながります。しかし過信は努力をしませんから、成果につながることはありません。自信と過信は、似たような意味合いと思ってしまいがちですが、まったく正反対のものなのです。

     自信とは、努力すればできると思い込むことです。つまり、自信を強く持つほど努力するようになります。一方、過信は、努力せずともできると思い込んでしまうことで、手を抜いてしまい、結局は何をやってもできなくなります。

     とはいえ、過去にできたことについて私たちは過信してしまう傾向があります。今までできたのだから、努力をしなくとも次もできるはずである、と。そしてこれこそが、最も気をつけなければならないことなのです。できると思っていることが、大きな失敗をする要因の一つなのです。能力や技術はあったとしても、努力を欠いた場合には、それらを発挿することができなくなってしまうからです。ライオンはウサギを仕留める時にも全力を使う、と言われます。どんなに慣れたことであったとしても、常に初舞台の気持ちで取り組むことが大切です。

     一方、自信は努力すれば何でもできると考えることですから、全力で取り組むことが前提となります。自信を持つほど、難しいことにもチャレンジできるようになりますから、どれほど自信を持ったとしても持ち過ぎることはありません。

  • <18>依存型を直して自立型になるためには、具体的に何をどうすればいいのでしょうか

     誰でも依存型でいることが普通の状態だと考えてみましょう。無意識でいると私達は安楽に流されてしまうため、目先のことにとらわれたり、他人に期待したり、楽なことばかり考えてしまいます。つまり,依存型でいることが間違いなのではなく、普通の状態なのです。ですから、いかに依存型の姿勢から、自立型の姿勢に成長していくかを考えていくことが大切なことになります。

     依存型でいると、辛く感じることが次々に起こって後をたちません。特に、人間関係においては、依存型になるほど思い通りにしたい気持ちが強くなって、かえって辛いことが多くなります。相手に期待していつも裏切られて不満となって自分に返ってきます。それらが溜まるとストレスになります。ストレスを解消しようとして気分転換を図っても、翌日また期待通りにならずにストレスは昨日より強まってしまいます。次第に条件反射的に相手の顔を見るだけで、さらには相手のことを思い出しただけでストレスが強まるという悪循環に陥ってしまうかもしれません。

     また、ものごとが思い通りにならならずにイライラしてきます。努力しても成果がすぐに出なければ、努力を続けることができなくなり、何ごとも諦めがちな気分になってしまうでしょう。ため息の出る回数が増えるばかりで、何となく将来良いことがあるのではと、期待して待つようになります。しかし、事態は好転していきません。  

    他人は期待する対象ではなく、信頼して支援する対象です。そして事態は努力によってしか好転しません。

     一方、自立型は、その過程のすべてを自分自身の成長につなげて楽しんでしまいます。

     完全な自立型になれなくとも、自立型を目指していくことが大切なことなのです。どんなささいな事であったとしても、今まで依存型で考えていたことに対して、1日1つ、いや1週間に1つだけでも前向きに考えて、取り組んでみようという気持ちを持ちましょう。自立型を目指す姿勢こそが、本当の自立型人材なのです。

  • <19>人に何かを頼むことは依存でしょうか。依存と依頼はどう違うのですか

     依存とは、自分が楽をするために他に期待することです。依頼とは、最大の成果を出すためにやるべきことを分担することです。つまり、依存は姿勢で、依頼は手法です。

     私達は、目先の安楽を追い求めようとする欲求を持っています。その欲求に流されると、自分が努力をするよりも他に依存するようになります。自分がなるべく努力をしないでも済むようにして、何でも他に求めるようになってしまいます。このような姿勢を依存型姿勢と呼びます。依存型姿勢でいると、いつも相手や状況に期待、つまり思い通りにしようとするのですが、結果として思い通りにならず不満となって自分にかえってきます。また、自分が楽をするために依存型姿勢では、他人に責任があると考えます。そして、他人を変えようとしますが、自分の思いどおりに他人が変わらないために、その不満が蓄積されてストレスになります。

     一方、相手に何かを依頼することは、1つの手法であって姿勢ではありません。状況に応じて自分が一人でやるか、相手と分担してやるかは選択していけばいいだけです。ただ相手が依頼を断った時、それは相手が悪いと考えると、それは依存型姿勢になります。反対に相手が断った時に、それは自分に原因があったと考えることが自立型姿勢です。依頼した時の姿勢が、依存型なのか自立型なのかが問題です。

     ここで相手が依頼を断った時に、どう考えたらいいのかを自立型で考えてみましょう。まず、自分が過去に相手から依頼された仕事を、きちんとやってきたかどうかを反省します。仕事を依頼された時に、喜んで引き受けて、見本となって示してきたかどうかを見直すのです。そして相手を信頼し、常に支援する姿勢で接してきたかどうかも見直します。なぜなら、人は信頼している人から依頼された時にだけ、本気で一所懸命に取り組むからです。そして次に依頼の仕方に問題がなかったのかを反省します。事態を正しく伝えることができていなかったのか、準備が足りなかったのか、自分自身に問題があったと考えて、より共感を得るような伝え方ができるようにレベルアップしていきます。

  • <20>本当は他人に責任がある場合は、自己責任と考えることは自己犠牲になりませんか

     自己責任とは、問題が起きた時などに、根本的な原因を自分自身に見出して自分の出番をつくりだすことです。もちろん、謝ることは大切なことですが、それだけでは不十分です。やろうと思えばできることがあったと考え、問題を自分の出番に変えてこそ自己責任なのです。

     問題が起きた時、私達は誰のせいにするかを自分で選んでいます。自分の気持ち次第で誰のせいにするかが決まり、それによって次の行動も決まります。ここで大切なポイントは、他人のせいにしたことは改善できなくなるということです。なぜなら他人と過去は変えられないからです。変えることができるのは、自分と未来です。そして、自分を変えた時に、他人を変えることもできるようになります。つまり、他人を変えるためには自分を変えなければなりません。

     例えば、売上があがらない時、商品が売れない時にその責任を買わないお客様にあると考えると、いつまでたっても商品は売れるようにはなりません。しかし、その責任は自分にあると考え、改善・向上のチャンスとして、商品の品質をレベルアップしたり、サービスの内容を改善したりと努力します。その結果、商品が売れるようになります。自分の行動を変えない限り、結果も変わりません。

     さらにスタッフが仕事を失敗した場合でも、自分の支援が不足していたのではないか、と考えてみましょう。そして、その日からでもできる限りの支援をするようにします。そうすることでスタッフの仕事のレベルはどんどん上がっていくでしょう。

     自己責任とは、出来事を改善向上のきっかけとして、やろうと思えばできることがあったはずだと前向きに自分の出番と考えることです。

     その際、プラス受信ができていれば、自己犠牲にはなりません。自己犠牲とは、やむを得ない、仕方ないという気持ちで、自分に原因があったと考えようとすることです。それはただ辛く苦しいことになるばかりです。

     つまり、出来事をまずプラス受信して、自分の出番にすることが自己責任なのです。

  • <21>競争相手がいるからこそ、やる気になるのではないでしょうか

     競争相手がいるとやる気になりますね。なぜなら、競争相手は自分の未熟さを教えて下さる見本ですから。

     打ち負かすために競争相手がいるのではなく、自分の見本として常に競争相手が身近にいることが大切です。競争相手がいることで、私たちは自分に甘えることなくチャレンジ精神を持ち続けることができます。競争相手は自分を成長させてくれる存在です。

     少し昔の話になりますが、米国のメジャーリーグで、歴史を変えるホームラン競争が展開されました。二人の強打者が、前人未到の競争を繰り広げたのです。マクガイヤ選手とソーサ選手です。彼等はお互いにホームランを競い合う最強の競争相手として、試合期間中はずっと励まし合っていました。そしてとうとうマグガイヤ選手がホームランの世界記録を塗り変えた時、彼は「自分一人でこの記録ができたのではない。ソーサ選手と二人で、この記録を出したんだ」と記者会見で言っていました。競争相手がいなければ、自分は歴史を塗り替えることはできなかったと、感謝しているのです。

     競争相手は自分の努力がまだまだ足りないことを、特に自分が気を抜いている時に教えてくれます。そしてそれは相手にとっても同じことがいえるのです。つまり、競争相手がいることで、お互いがどんどん成長していくことができるようになります。

     そもそも私たちは何のために競争するのでしょうか。それは一流・本物になるためであって、相手に勝つためではありません。ビジネスで一流・本物といえば、顧客や社会に価値と感動を提供することができるようになることです。お互いが一流・本物になるほど、社会をより良くすることができるようになります。

     ただ、身近にそのような競争相手がいない場合でも、心配することはありません。ほんとうの競争相手は、誰にでもとっても身近なところにいます。それは昨日の自分です。

  • <22>他人から評価されないとやる気になりません

     誰でも同じような気持ちがあると思います。それが人間の持つ安楽の欲求からくる自然の思いなのですから。しかし夢や目標があれば、本物・一流を目指すようになり、他人の評価が気にならなくなります。

     他人から評価されないとやる気にならないというのは、「他人から評価されないことはやらない」「評価が下がるようなことは見せない」「失敗はあってはならない」「少しでも高い評価をされるためには、働くふりをすることもある」「他人よりも評価されるために、他人を支援しない」「自分にメリットのある人以外には付き合わない」・・・といった依存型の姿勢につながってしまいます。これらは他人からの評価を目的にしてしまったために起こる考え方なのです。

     他人に評価されることを目的にするのではなく、他人から評価されることは結果であると考えるようにしてみましよう。つまり、どれだけ本物・一流になれるかを目的にするのです。そうすると、「他人から評価されるかどうかよりも、本物になるために全力でやる」「失敗を受け入れ、次の成長の糧にする」「背一杯は成長のきっかけに過ぎない」「諦めない限り、真の失敗ではない」「他人が見ていないところで努力する」「本物・一流とは、他人や社会に価値と感動を提供できるようになることである」「道で寝ている人からも学ぶ」といった自立型の姿勢になります。

     本物・一流になるということは、他人や社会に価値と感動を提供できるようになるということです。そして、どれだけ価値と感動を提供できるかによって、他人からどれだけ評価されるかが決まります。

     さらに本物・一流を目指すと、どれだけ努力しても努力が足りないことがわかってきます。何事も極めるほど奥が深いことがわかるようになってくるからです。つまり他人からどれだけ評価されたとしても、自分自身の意織は、まだまだ本物・一流にはなっていないということになり、ひたすら努力を続けるようになりますから、ますます成長していきます。

     そうすると他人から評価されることが気にならなくなり、どれだけ本物・一流に近づいたのかだけが気になるようになります。その結果、他人の評価もますます高まっていくことになります。

  • <23>完全な自立型の人はいますか

     結論から言いますと、完全な自立型の人はいません。「私は完全に自立しています」と言う人がいたとしても、実際には自立していません。なぜなら、真に自立をしている人ほど、「まだまだです」と言いますから。

     自立とは理想の姿ですから、自立しようとするほど自立できないことがわかるようになります。すべてにおいて自立しようとしても、自分の弱さに負けてしまいます。たとえ瞬間に自立することができたとしても、永続的に自立していくことはできないのです。確かに、まわりに比べて相対的に自立している人はいますが、絶対的に自立している人はいないと言うことです。

     たとえば、すべての出来事をプラス受信することを心掛けたとしましょう。その時、口では「チャンス!」と言いながらも、心の中で「ピンチ!」と思ってしまうことがあるでしょう。思わず何かを相手に期待してしますこともあるはずです。どんなに元気でいようとしても、どうしても元気になることができない日だってあるでしょう。遠い世界で起きた事件を自分に原因があると考えて出番に変えることもなかなかできません。他人に評価され、誉められてどこか浮かれてしまう自分がいたりもします。もっとできることが捜せばあるはずなのに、もうこれ以上は他人を支援することは無理だと思ってしまうこともあります。

     私たちは自立しようと思うほど、自立できない自分に気がついてしまいます。

     とは言うものの、一方そういう自分のことを他人はどう見ているでしょうか。本人はまだまだ自立していないと思っていても、まわりから見れば自立しているようにしか見えなくなっているでしょう。つまり、自立しているかどうかは他人が判断することであって、本人はひたすら理想の自立に向けて努力していくだけしかありません。まだまだと言いながらも、さらに自立しようとする姿勢そのものが、最も大切なことなのです。

     でもよく考えてみると、どんなに自立していたとしても今よりもさらに自立することができるわけですから、より大きな充実感をこれらからもずっと得ることが可能ということになるわけです。これはとてもすばらしいことだと思います。私たちの人生はどのような環境の中であったとしても、自分の姿勢次第で、無限に生き甲斐のあるものにすることができるのですから。

  • <24>自立型のマイナス面はありますか

     自立とは理想の姿勢であり、自立するほどプラスになることが多くなっていくだけです。ですから、自立型のマイナス面はありません。もし、あるとすれば、それは自立型ではないということになります。

     自立することで、私たちは次のような人間として生きている価値を実感することができるようになります。

     第一は、「自己成長」です。できなかったことができるようになっていくこと。その結果、社会に貢献できるようになることです。

     第二は、「自己実現」です。夢や目標の実現に向けて努力することで、日々充実感を得ながら生きることです。

     第三は、「価値創造」です。他人や社会に、価値と感動を提供することです。その結果、私たちは報酬を得ることもできます。

     第四は、「社会調和」です。それは、社会のルールの中で、その一員として共存共栄することです。

     つまり、自立するほど、自分の可能性を発揮して、他人や社会のために価値と感動を提供することを、楽しむことができるようになります。すべての出来事が自分にとって、価値があること、必要なことに思えるようになり、そして信頼し合えるたくさんの仲間に恵まれます。

     そのような時、私達は何ごとにも替えられない、生きている感動を味わうことができます。自立すればするほど、その実感は強くなっていくのです。

     ところが、私たちは基本的に依存型です。それは間違っていることではなく、何も意識していなければ、目の前の安楽に流されるだけになるという、人間が生命体として、本来持っている欲求に基づくものです。しかし、私たちには意志があり、夢や目標を持って強く生きていくことができます。そして、それこそが人間として生まれて来た理由なのではないでしょうか。

     どれほど自立しても、マイナスになることはありません。ですから、遠慮なくとことん自立しようと思っていいのです。

  • <25>これから世の中は、どうなってしまうのでしょうか。会社は、どうなっていくのでしょうか

     毎日、テレビのニュースや新聞、さらには口コミでさまざまな出来事や会社の動向が私達に伝えられています。うれしいことや楽しいこともありますが、中にはがっかりしたり不安になったりすることもあります。世の中がこれからどうなっていくか、悲観的になるのも無理はありません。

     そもそも世の中がこれからどうなっていくのかを考えるほど、心配になるだけになります。なぜならば、それは予測できないからです。たとえ、どれだけ情報を集めて予測したとしても外れてしまいます。自分がコントロールすることができない状況に置かれると、人はこれからどんなことが起こるのか心配になってしまうのです。

     しかしよく考えてみると、もともとそのような発想自体に問題があることに気付くことができます。世の中がどうなっていくのだろう、と考えることは、その前提として、世の中は自分ではどうにもならないもので、自分の人生はその中で振り回されてしまうしかないと考えているだけなのです。そうではなく、どのような世の中であろうともその中で何をしようとするのか、どのように生きるのかは私たちの自由であり、そういう自分の努力次第で、自分の人生はすばらしいものにすることもできる、と考えてみればいいのです。

     つまり、これから世の中がどうなっていくかを考えるのではなく、これから世の中をどのようにしたいのかを考えるのです。環境ですら、自分の努力によって変えることができるはずだと。人類の歴史は、そのような考えを持って世の中をより良くすることに挑戦し続けた人々の歴史なのです。未来は予測するよりも創造していくものです。

     こう考えてみると、これから自分の会社がどうなるのかについても、同じことが言えます。これからどんなすばらしい会社、世の中に必要な会社、誰からも信頼され尊敬されるような会社を創ろうか、を考えてみましょう。

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-以下、講演録を公開しています-

福島正伸講演録


福島正伸 講演録
: 仕事を楽しむ自立型人材 :

 この度、福島正伸による実際の講演内容を公開させていただくことといたしました。
 企業で働く方々向けに90分の講演でしたが、自立型人材の考え方を中心に6つのテーマに分けて、多くの事例とともにお話しさせていただきました。

 文字での公開となりますが、楽しい雰囲気も感じ取っていただければと思います。自立型人材講座では、さらに詳しくお話しさせていただきます。少しでもご参考になれば幸いです。



「仕事を楽しむ自立型人材」


 

【はじめに】

 はじめまして。アントレプレナーセンター福島正伸です。本日は、このような素晴らしい機会をいただきまして、本当にありがとうございます。今回の講演が、少しでも皆様のお役に立つことができるよう精いっぱい務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 私は、アントレプレナーセンターという会社を経営していますが、簡単に自己紹介をさせていただきます。多い時では、年間約350回の講演や研修を、大手企業、全国の地域、スポーツチームなどで行っています。自分の力を発揮して輝く人を応援することが、私達の会社の理念でありポリシーです。そして、すべての人が夢と勇気と笑顔に溢れた社会を創るために、夢の発表会やイベントなども開催しています。また、書籍は約40冊、出版させていただき、おかげさまで7冊がベストセラーになりました。政府のさまざまな委員も経験させていただきました。そしてこれからも、すべての人が幸せでワクワクする世界を創っていくために、私はこの命を使い果たそうという思いで生きています。

 

 今日は、「仕事を楽しむ自立型人材」ということで、6つのテーマに分けてお話をさせていただきたいと思っております。すべてこの通りにやってくださいということではなく、明日からこれをやってみよう、まずこれから始めてみたいなど、何か一つでもきっかけになれば、大変嬉しく思います。  

 

【1】仕事の意味を考える

 私はいつも夢を追いかけています。すべての仕事が大好きで、たくさんの人との出会いに感動しながら過ごしています。本当ありがたく思っています。

 しかし、学生時代は何をするのも面倒に思っていたのです。夢や目標もなく、なんとなく生きていました。働くことにまったく興味はありませんでした。それは疲れるイメージがあったからです。働く大人は大変だと思っていました。就職のタイミングでは、いろいろなことを調べましたが、どうしてもやりたい仕事や、天職が見つかりませんでした。

 以前は、電話帳が各家庭に配られていて、その目次には約1000の職種が書いてありました。1社1社、すべてチェックしていきました。どれが自分の天職なのか、そして友達といつも議論をしていました。一体何のために働くのか、天職って何だろう。私は分かりませんでした。

 友達は、夢や天職を見つけて就職していきましたが、私は見つかりませんでした。それが本当に苦しかったです。就職活動をして、たくさんの職業や職種を見て回りましたが、どうしても見つからず、いくつか内定はいただきましたが、どこの会社にも行く気持ちにはなれませんでした。

 それでもなんとか就職する会社を決めたのですが、入社した日に会社を辞めてしまい、本当にご迷惑を掛けてしまいました。私のような人間は、1度、どん底に落ちないと駄目だと思ってしまったのです。

 

 生きる意味を考えるために、すべてを捨てて、何のために生きていくのか、私の天職は何のかを考えようと決めました。そのために家も出て、一人住まいを始めました。当時はとにかく、とことん苦しみ、悩み抜いて、自分の道を見つけたかったのです。

 とはいえ、生活のために仕方なくアルバイトをしながら生活をしていましたが、とても辛かったです。日曜日を待っている生活、そして日曜日が辛い日でした。なぜならば、明日は月曜日だからです。

 このような生活がしばらく続いていました。このままでは、もうどうにもならないと思って、私は小さな事務所を自分で立ち上げて、その時思いついたビジネスを始めました。肩書だけは社長になりましたが、まったく売上はなく、アルバイトをやめることもできずに苦しんでいました。  

 

 私の事務所の近くには、ある駐車場がありました。私はいつもこの駐車場に車を停めていました。そこには、管理人のおじさんがいました。実はそのおじさんは、私の人生を変えてくださり、天職を教えてくださった方です。

 駐車場に車を停めると、おじさんは、笑顔で挨拶をしてくれます。

 「おはようございます!」

 雨が降ると、

 「福島さん、私の傘で良かったら持っていって!」

 と、自分の傘を私に貸してくれます。

 「でも、おじさんは帰りが濡れてしまいますよ?」

 私が気遣ってそう言っても、やはり笑顔で返してくれます。

 「私はどうなってもいいから」

 また、私が荷物を両手いっぱいに持っていると、

 「一緒に運びますよ!」

 そんな風に言いながら、いつも助けてくれました。

 

 また、駐車場が満車になると、おじさんは、満車の看板を外に出し、ロープを張って車が入れないようにするのですが、入ろうとする車1台1台に頭を下げていました。私はその姿を見て、そんなことをする必要はないと思っていました。

 実は、管理人さんは3~4人いて、他のおじさんは満車になると、管理人室で囲碁やっていたり、本を読んだり、時間をつぶしている人もいたからです。私は、外で立ちながら謝っていたこのおじさんが、間違っていると思いました。その理由は、給料が一緒だからです。

 

 ところがある日、「福島さん、お世話になりました」と、おじさんに言われました。あと1週間で辞めるというお話でした。

 私は、何かお礼をしたくなりました。そこで最後の日、お礼にお菓子を届けようと駐車場に向かったところ、信じられない光景を見ました。なんと駐車場の中は、人で溢れかえっていたのです。

 その光景を見た瞬間、誰か芸能人が来て、撮影をしているのではないかと思いました。誰が来ているのだろうと見に行くと、誰もいませんでした。管理人のおじさんが一人だけそこにいました。多くの人が列を作り、順番にお礼と共にプレゼントを渡していました。駐車料金をやり取りする窓口がありましたが、まったく中が見えませんでした。花束で埋め尽くされていたのです。小さなプレハブの管理人室の横には1メートル以上の高さで何列もプレゼントが積み上げられていました。まるでおとぎの国のお菓子の家のように見えました。

 たくさんの人が感謝の言葉を伝えに来ていたことに本当に驚きました。このおじさんは、一体何をしていたのだろう、どうしてこんなことが起きているのだろう。おじさんのあまりに幸せそうな姿を見て、私は駐車場の管理人の仕事がしたい、このおじさんのように幸せになりたい、と思ったのです。今は、コインパーキングが増えてこのおじさんのような仕事は減ってしまっているかもしれません。それにしても、こんなにも素晴らしい仕事が世の中にあることに私は驚きました。

 

 直接おじさんから聞いた話ではありませんが、駐車場の管理人という仕事をしていただけではなく、もう1つ、このおじさんは素晴らしい仕事をしていたことに気が付きました。 

 それは、出会った目の前の人を笑顔にする、という仕事でした。その時、私は、今まで天職を探していたこと自体が間違いだと気が付きました。それは、このおじさんがやるとその仕事が魅力的に見えるようになるのです。つまり、私自身がどんな気持ちで仕事に取り組むかが、天職になるかどうかを決めていることでした。

 仕事に期待するのではなく、自分に期待することが大切であることを、この時から考えるようになりました。子供たちや誰かが私の姿を見たら、あの人がやっている仕事がしたいと言ってもらえるようにしようと思いました。

 そのためには、どんな仕事に対しても何のためにしているのかを常に考え、この仕事はこの人を笑顔にするためにしよう、この仕事はこの人たちを元気にするためにしよう、と思うようになりました。すると、不思議なことが分かりました。仕事が多くなるほど、楽しくなってきたのです。そして、たくさんの感謝をいただくことができるようになりました。こんなに素晴らしい仕事との向き合い方があることに気づいてから、私の人生は劇的に変わりました。

 

 仕事は取り組む姿勢で変わる。そのことにまつわる事例は、さまざまな地域や世界にたくさんあります。

 石切職人さんのお話があります。石切場の仕事をしている人たちがいます。ある日、そこを通りかかったある紳士が、こう尋ねたそうです。

 「君達、いったいここで何をしているんだい?」

 すると、汗をかいて疲れた顔のおじさんがイライラしながら言いました。

 「そんなもん決まってるだろう。生活のために仕方なくこの仕事をしているんだ」

 また、少し離れた所で、元気よく楽しそうに石を切っているおじさんがいました。紳士はそのおじさんにも聞きました。

 「君は何のために仕事をしているんだい?」

 すると、そのおじさんは言いました。

 「実は今度、隣町に立派な教会が立つんですよ。その教会ができると、町中の人たちを幸せにできます。その大切な土台になる石を切る仕事を仰せつかったのです。こんなに素晴らしい仕事はないですよ」

 そう言って、楽しそうに石を切っていました。

 つまり、石を切るという行為は同じです。しかし、何のために石を切っているかが違うのです。生活のため、収入のために、石を切ることは大事なことです。そして、それをさらに素晴らしいものにするために、自分が楽しく、誇りを持って取り組むことができたら、きっと仕事は辛いものではなく、楽しいものに変わります。そして、そのような人たちが作るものは、必ず人を幸せにしていくものになると思います。

 

 私も全国でさまざまな方にお会いする中で、仕事を楽しみ、活躍されている方々にお会いすることができました。

 例えば、ある市の職員の方がこう言いました。

 「私たちの市では、印鑑証明や住民票を発行するという仕事はありません」

 それが真実なら、地元の人はとても困ると思います。すぐに私は聞きました。

 「でも、印鑑証明を取りに来る方がいたらどうするのですか」

 すると、その方はこう言いました。

 「そういう時、私達はこう考えます。この人は、いったい何のために印鑑証明を取りに来たのだろうか?そうだ!きっとこの人は車を買うに違いない。では何のために車を買うのか。そうだ!この人はきっと家族で一緒にドライブに行って、ピクニックをするためだ。そして、ピクニックが終わって、帰りの車の中で、家族4人が幸せな会話でお互いに感謝し合っている。子供は、『お父さん、今日1日遊んでくれてありがとう、楽しかったよね、お母さん、今日お弁当美味しかったよ、ありがとう!』。こうして、家族4人が笑顔になっているー!」

 そう思いながら、印鑑証明を発行されるそうです。

 私は驚きながらも突っ込んで聞きました。

 「結局は、印鑑証明を出しているのではないですか」

 すると、次のような答えが返ってきました。

 「私たちは、市民を笑顔にする仕事をしているのです!」

 全く動じる様子もなく、笑顔で楽しそうに話す姿に私は感動しました。

 

 最初のお話は、『仕事の意味を考える』ということです。仕事に対して、何のためにこの仕事をしているかを忘れないということです。

 なぜならば、私達は忘れてしまうからです。仕事に対して、単なる『作業』という意識になってしまうのです。『作業』というのは、何時までにこれを終わらせるということが目的になります。 

 一方、この仕事は何のために取り組んでいるのかを考えると、この仕事を通して、その地域やそのお客様、目の前にいる人の幸せを考えながら、自分も周囲も笑顔にすることができます。

 仕事とは、人を幸せにすることです。そう思えたら、こんなに素晴らしく、楽しい事はないと私は思います。皆さまのお仕事は、既に素晴らしい仕事です。そういった意味では、目の前で直接幸せにできるだけではなく、目の前のお客様ではない場合には、バックグラウンドやオフィスからお客様を幸せにしている方々もたくさんいると思います。いずれにしても、必ず最後は誰かの役に立っているのが仕事です。それは人を幸せにしているのです。

 そして、人を幸せにするほど、相手からも感謝され、自分自身も幸せになることができます。つまり、人を幸せにする努力をすることは、自分自身も幸せにすることなのです。

 この仕事を何のためにするのか、ということを何度も伝え、仕事の意味を忘れないようにすることが大切です。

 

 私の会社では、朝出社したスタッフが玄関で叫びます。

 「世界を変えにきました~!」

 それを聞いた私も応えます。

 「君が来るのを待っていたよ。一緒に世界を元気にしよう!」

 また、あるスタッフは自分の机の後ろに紙を貼りました。そこには、次のようなことが書いてありました。

 『世界を変える本番中』

 この意識が本当にすごいと思いました。

 私自身が、スタッフから学ぶことばかりなので、いつも学ぶ気持ちを忘れないように心掛けています。

 

【2】何事も前向きに考える 

 二つ目のお話は、「何事も前向きに考える」ということです。つまりピンチはチャンスです。

 いくつもの行政の委員をさせていただきましたが、なんと提案書が今まですべて通っています。私は、完璧な企画書や提案書が書けるわけではありません。ところが、私が提案すると、すべての人が分かってくれるのです。

 どうしてそのようなことができるのかということについてお話します。もちろん初めから簡単にうまくいくわけではありません。最初に、こういうことをやりたいと思ってお話をすると、たいてい次のように言われます。

 「福島君、この企画書は、こういうことが書かれていない、こういう準備もしていない、そもそもこういうことも分かっていない・・・。」

 つまり、アドバイスをしてくださるのです。

 「なるほど!それが足りなかったんですね。ありがとうございます。それをやってみます」

 このように考えると、ありがたい人しかいないと思えるようになってきます。これは、勘違いかもしれませんが、自分がまだまだ未熟だと思っていると、すべてがアドバイスに聞こえて感謝したいことが増えてくるのです。

 ここで大事なことは、前向きに受け止めるということです。この出来事に感謝するためには、どうしたら良いか、そのポイントは、自分が成長し、自分が変わることです。自分が学び、自分が努力をして、自分が成長すれば良いということです。

 そして、言われた通りに企画書を書き直して、また持っていきます。

 「福島君、まだまだ君はこういうことが駄目だよ。まだこういうことが足らないよ」

 このように、さらにアドバイスをしてくださいます。

 こうして何度も繰り返していくと、提案書のレベルとともに、自分自身のレベルも上がっていくようになります。分かってくれない人が、自分を成長させてくださるのです。

 言い換えると、ピンチはチャンスです。物事を前向きに考えると、より良いことが起こせる機会になります。

 

 また、ある人の前向きな姿に私が感動させられたことがあります。

 ある寒い冬の時期に、デパートに靴を買いに行きました。茶色にするか、黒色にするかを悩みながら、最後は黒の靴を選んで自宅に戻りました。すると、箱の中には、黒色と茶色の靴が、1足ずつ入っていたのです。私が最後まで悩みながら、どちらにしようかとずっと手に持っていたために、店員さんが箱に入れる時に別々な色の靴を入れてしまったのだと思います。

 私はすぐにデパートに電話をしました。

 「別々の色の靴が入っていました」

  その店員さんは驚いて、次のように言ってくださいました。

 「誠に申し訳ございませんでした。すぐにお持ちします」

 「え、いや、外は寒いですし、ちょっと遠いので、わざわざ持ってこなくても大丈夫です。また時間がある時に伺います」

 「そういう訳にはいきません。今すぐ持ちます」

 寒い日でしたので、また今度、機会を見つけて私の方からデパートに行こうと思ったのですが、どうしても今すぐ持っていきたいとおっしゃっていました。

 そうして、電車で最寄り駅まで来てくださることになり、駅改札で待ち合わせしまた。

 

 あまりに寒い日だったので、私はコートを着て凍えながら待っていました。すると店員さんは、改札口まで走ってきました。そして謝りながら、靴を渡してくれました。こうして無事に靴の交換は終わりました。

 しかし、その時私が驚いたのは、その店員さんの服装がデパートの制服のままだったのです。凍えるほど寒い日なのにコートも着ていませんでした。

 それに気づいて私は聞きました。

 「コートも着なくて、寒くないですか?」

 すると、急に笑顔になったと同時に、信じられない答えが返ってきたのです。

 「あ、まったく気がつきませんでした!」

 気が付かない訳はない、と思いましたが。

 その後、私は感謝の気持ちと御礼をお伝えするために、その靴を履いてお店に伺いました。

 

 つまり失敗が、感動に変えられるというお話です。

 仕事をしていれば、誰でも問題や失敗やトラブルやクレームはあるものです。もちろんない方がいいのですが。その時に、一番大事な対応のポイントは、相手の方のために最善を『尽くす』ことです。この『尽くす』とは、相手のために迷わないでできることをやる、どんな些細なことでもいいです、できることをやることです。

 そうすると、相手に自分の気持ちが伝わっていきます。大事なことは、何をするかではなく、その気持ちが伝わるかどうかが大事です。ですので、これをやったら正解だという正解はありません。

 人間であれば、誰でもミスやトラブルや失敗をします。どんなに努力をしたとしても、うまくいかないことがあります。でもその時に、どんな思いでやるかが、大切だと思っています。起きた問題が何かではなく、その起きた問題をどう受け止めて、どう次に活かしていくかが問題、ということです。

 

 スポーツ選手の方々の応援もしていますが、スポーツの世界でも同じようなお話がたくさんあります。以前、ヤワラちゃん(谷亮子選手)という柔道で大活躍した選手がいます。オリンピックで金メダルを目指していた彼女は、ある時、指を骨折してしまいました。

 周り人たちものマスコミも、日本中が心配しました。その時に、次のオリンピックには間に合いますか?という質問に次のように答えました。

 「今、片手で練習をしています。おかげで技が広がっています。ますます金メダルを取れる確率が高くなりました」

 彼女の困難に対する向き合い方、そして考え方に驚きました。

 

 また、『負けるほど強くなる』という考え方をすることもできます。なぜならば、うまくいかないと思っている人たちは、根本から今のやり方を変えることができるからです。

 オリンピックで金メダルのチームを育てたコーチのお話です。

 「金メダルを取ることができた理由は、予選で優勝候補のチームと戦って完敗したからです。それでも、なんとか決勝に進むことができましたが、その時はもう、選手はみな自分たちの勝利を疑っていませんでした。なぜなら、予選で負けたからこそ、決勝では必ず勝つことができる、と誰もが思ったのです。負けるということは、成長しかないからです。選手はみな、大きく成長して優勝できるチームになることができたのです」

 試合に負けた時に、どのように考えるかは自由です。『相手は強いぞ、これじゃ、次も負けるんじゃないか』と、考えることもできます。反対に、『負けたことで、相手のチームの強みや弱みが分かった。自分たちがどうすれば良いかが見えてきた。だから、きっと次は勝てるぞ!』と、考えることもできます。

 どちらが正しいかではありません。どちらの考え方を選択するかが問題なのです。結果が変わる確率の差は1%かもしれません。それでも、1%でも勝つ確率が高い考え方を選択するのです。その積み重ねが、勝敗を分けるようになるからです。二度あることは三度ある、という考え方もあります。でも、三度目の正直、という考え方もあります。どちらが強くなるか、どちらがうまくいく確率が高くなるか、このうまくいく確率が高い方を選んでいくということです。

 

 企業の再建に関するお話をする時にお伝えしていることがあります。それは、うまくいっている時の方が何かを変えることは難しい、ということです。なぜかと言うと、うまくいっている時は、うまくいっているやり方を繰り返したくなるからです。

 一方、うまくいっていない人たちは、今までと同じやり方をやるとうまくいかないから、今までにない新しいやり方を考えようとする意識に切り替えることができるのです。

 つまり、何が起きたかが問題ではありません。その問題をどう受け止めて、どう次に活かしたかが問題です。

 問題が起きた時に、この出来事に対して、感謝するにはどうしたら良いかと考えます。この出来事で、さらにお客様を笑顔にするためにできることを考えます。この出来事を絶対に次に活かそうと思えば、ここから知恵とアイデアを生み出すことができます。私は、知恵とアイデアは無限にある、どんな状況でも100万通りある、というお話をしています。

 

 チャンスかピンチかというのは、人間の意思によって決まるものです。問題が起きた時、『これはチャンスだ!』『必ずチャンスにしてみせる!』と考えることが意思です。

 チャンスかピンチかという客観的な基準はありません。私たちが決めて、後から理由を考えれば良いのです。この出来事を絶対無駄にしない、自分の失敗や、うまくいかなかったことを、地域や社会に貢献し、お客様を幸せにするために、辛かったことも苦しかったも、絶対に無駄ではないと、こう考えることが大切なことだと思います。

 無意識でいると、私たちは何事もマイナスに受け止めてしまう傾向がありますが、意識をすればいつでもプラスに受け止めることができます。

 

【3】自分の出番にする 

 3つ目のお話は、『自分の出番にする』ということです。これは、自分自身に期待をすることです。

 ある日私は、講演会場に行くためにタクシーに乗りました。とても素晴らしい運転手さんでした。サービスも良くて、安全運転で、カーブの時は止まってしまうくらい、ゆっくり曲がってくれます。

 「随分、気を遣っていますね」と、聞いてみました。

 すると、ちょっと不思議な答えが返ってきました。

 「いえ、まだまだです。運転手の仕事というのは、後ろの席に片足で立っている人がいると思って、その人に気付かないように目的地にお連れするのが、運転手の仕事です。車が動いていることが分かるようでは、まだまだ二流ですよ」

 車が動いていることが気づかれないように運転するというのは、なんと面白い運転手さんだと思いました。

 さらに、私との会話のメモを取ったり、自分のポリシーを車内に飾ったり、額を飾って絵が並んでいたり、さまざまな工夫を凝らしていました。

 私はいろいろ聞いてみたくなりました。

 「これは、すべて会社の指示でやっているのですか?マニュアルのようなものは、何かあるのですか?」

 すると、とても意外な話が返ってきました。

 「もちろんあります。それよりも私は、お客様を幸せにしてこの会社を世界一にするためにやっています」

 なんと運転手さんは自分の決意を語り始めたのです。

 会社がどうかではなく、どんな会社にしたいかを考えて、自分で考えて工夫をしているということでした。そのために、自分が今、何ができるかを考えて、まず自分がやってみるのだそうです。そして、今日はこうしたらお客さんが喜んでくれた、笑顔になった、ありがとうと言われたことを、他のドライバー全員に共有して、一緒に世界一の会社にする、という夢を語ってくれたのです。

 

 つまり、自分に期待していたのです。こうしてほしい、ああしてほしいと考えるほど、他人や環境は思い通りにならないため、不満と不安になって自分に返ってきます。つまり、人に期待しても、人が自分の思い通りになることはありませんから不満になります。環境に期待しても、やはり思い通りにならずに不安になってしまいます。

 そうではなく、自分自身に期待します。つまり、自分に期待するということは、自分の出番をつくるということです。

 不満にするか、出番にするかというのは、自分が決めています。私たちが、出番にしようと思うと、すべてが出番になるのです。

 

 あるスーパーマーケットでは、お客様からのクレームやトラブルをすべて、天の声として集めています。

 『天の声を聞かせてください』と、入口の横に箱が置いてあります。箱の横にはメモ用紙のような紙があり、『天の声』というカードです。このカードに書き込まれた内容は、お客様からのご要望が書かれています。しかし中には、改善点を含めたクレームも入っていたり、中には嫌がらせのようなものも入っていたりします。

 ところが、このスーパーではそれらを信用と感動に変えてしまうのです。それは、社員全員が自分の出番がそこにあると思っているからです。

 

 このスーパーでは、『先月の天の声』というタイトルで先月いただいたすべてのカードがお店の入り口に貼り出されています。お客様からの声が、すべて飾られているのです。そして、1枚1枚のカードの下には、社員一人一人からの心からの丁寧なメッセージが書き添えられています。

 たとえば『車を売ってくれ』という天の声がありました。もちろん、スーパーマーケットですから、車は売っていません。しかし、このカードの下にたくさんの社員からのメッセージが書かれています。

 ある社員のメッセージは、理念をお伝えするとともに謝っていました。

 『私たちの会社の理念として、健康に良い生鮮食品を通して、お客様を幸せにしたいと考えています。誠に申し訳ございません』。

 別のスタッフが、同じ質問に対して、次のように答えていました。

 『希望の車種をお知らせください。希望の車種が、お分かりでしたら、私が販売店からパンフレットを取ってきて、ご自宅までお届けに参ります。明日にでもお届けいたしますので、よろしければ、すぐにでもご連絡先を教えてください』

 その下には、また別の社員のメッセージがありました。

 『車の値引き交渉は、私に任せてください。これまでずっと交渉の仕事をしてきました。私は心を込めて、相手の気持ちを大切に交渉いたします。是非その際はお任せください』

 そしてさらに、次のメッセージには、こう書いてありました。

 『私の趣味は、ドライブです。ドライブに行く時は、個人的におすすめの場所をお知らせいたします。ですから、ぜひご連絡をお待ちしています。誰も知らない素晴らしい場所を、こっそりとお伝えします』

 

 このようにどんなカードに対しても社員全員が自分の出番に変えているため、これらを読んだ他のお客様もみな感動してしまいます。

 トラブルや問題は、前向きに受け止めることができれば、信用を得るばかりでなく感動を与えることもできるようになります。

 

【4】あきらめない 

 次に、4つ目のお話です。それは『あきらめない』ということです。

 以前私は、人との出会いを通して、世界一の技術者の方にお会いしたことがあります。20代の当時、私は何をやってもうまくいかなくて悩んでいました。世界一の技術を持った方にお会いした際、何をやってもうまくいかない、ということをお伝えすると、びっくりするような答えが返ってきました。

 「その方が楽しいだろう?」

 「はっ!?」

 意味が全く分かりません。

 「なぜ、うまくいかないことが楽しいのですか?」

 と私は質問しました。すると、

 「うまくいかないからノウハウを作れるんだよ」

 と、嬉しそうに答えてくださいました。それでも私は、再度質問しました。

 「でも、ノウハウを作っても、ずっとうまくいかなかったら無駄になりませんか?」

 「ずっとうまくいかなかったら、これで他人はみんなあきらめるぞ!って、ますますやる気になるよ」

 「はっ!?」

 さらに嬉しそうに話してくださったのです。

 「技術というのはね、他人があきらめることで人の役に立つもの、社会に貢献するものだよ。だから、他人が簡単にできるものは、そもそも技術ではないということだね」

 私は恐る恐るしつこく聞いてみました。

 「それでも、ずっとずっとうまくいかない状態が続いてしまった場合には、どうすれば良いのでしょうか」

 「そこまでうまくいかなければ、世界一になれるぞ~!」

 と、興奮しながら叫んでいました。

 失敗が続くことが世界一になる条件だ、と教えてくださったのです。それまで私は、失敗はできれば避けたい、失敗しないようにしたい、そう思っていました。

 そして、世界一になる考え方を教えてくださいました。

 「うまくいかないことが続くと、人はたいていあきらめてしまう。でもね、うまくいかないっていうのは、そこから学ぼう、ノウハウ作ろうと思ったら、視点が変わり、気持ちも変わり、行動も変わり、ノウハウの宝庫にもなるよ。つまり、他人ができない技術になっていくきっかけがうまくいかないことにあるんだよ。だから私は最初にあきらめないと決めて、すべての失敗を糧にしているよ。そして世界一難しいことにチャレンジするんだ。世界一あきらめないと決めておけば、世界一になることは初めから決まっていることになるからね」

 そして最後に次のようなメッセージをいただきました。

 「福島君、始める前に結果を決めなさい」

 世界一の真髄を分かりやすく教えてくださったのです。

 

 また、ある大企業で活躍している方との出会いも印象的でした。

 失敗について質問をしました。すると、次のような話をしてくださいました。

 「福島君、営業に行って断られたことはありますか?」

 「いつも断られることばかりです」

 「そうですか。それなら、君が営業に行った会社の全社員の名刺を見せてください」

 「え?」

 そう言われても、さすがに全社員に会ったわけではありません。

 「営業というのは、窓口で断られたら終わりです」

 私はそう思っていました。すると、ショッキングな答えが返ってきました。

 「それは、あなたがあきらめたということですね」

 「あ、はあ・・・そうです」

 「福島君は、分かってくれない人がいると思っていませんか?」

 「もちろん、分かってくれない人もいますよ!そういう人には、何度言っても無駄ですよ」

 私は当然のことだと思って答えました。すると、全く正反対の言葉が返ってきました。

 「いないよ」

 

 さらに続けて質問されました。

 「じゃあ、福島君、1000回以上話した人はいますか?」

 「1000回・・・ですか?いや、せいぜい、3回くらいまでです。相手が悪いのですから、それ以上は無駄だと思います」

 私は相手に問題があると思っていました。

 「福島君、きっといつも人のせいにしていませんか」

 「ど、どうして分かるのですか?!」

 「不満も愚痴も言っていますよね」

 「な、なんで分かるのですか?!」

 その方は、諭すように優しく教えてくれました。

 「それはね、あなたがあきらめたからですよ。あきらめない人はね、逆のことをします。次はどのように考えよう、この後どのように行動しよう。つまり、自分を少しずつ変えているということです。もっと、成長しよう、もっといいものを作ろう、もっとお客様を幸せにしよう。やり方も、考え方も、過去の概念も変え続けているんですよ」

 「なるほど・・・」

 「福島君の場合は、自分であきらめるところを決めて、それを失敗と呼んでいるだけです。あきらめなければ、人間には成功しかないんだよ」

 「成功しかない?」

 「そう。夢や目標を成し遂げたいと思ったら、失敗やうまくいかないことの連続ですよね。でも、そこから学び、成長しようと思えば、こんなにありがたいことはないよね。そして、最後はどうなると思う?」

 「成功します・・・」

 「そうだよ。あきらめない人が、夢や目標を実現するだけです。人生には、成功と失敗はありません。人生にあるのはね、成功と成長です」

 私は、うまくいかないことが成功の理由になることを、人との出会いを通して体験しました。うまくいかないことは、チャンスに繋がっていたのです。

 

 話は変わりますが、オリンピックのあらゆる競技で新しいやり方が次々に見つかり続けています。

 100m走も、初めて10秒を切った選手は、ジム・ハインズ選手で記録は9秒95でした。ところが今は、世界記録はウサイン・ボルト選手が持つ9秒58です。とんでもない記録ですが、このまた記録はいつか塗り替えられていきます。新しい練習方法、新しい筋力アップの方法、新しい食事療法など、次々に見つけ出していく人が現れて、どんなにすごい世界記録であったとしても破られていきます。

 仕事も同じように、改善できない仕事はありません。改善をあきらめることがあるだけです。解決できない問題もありません。それは、どんな時でも手法は常に100万通りあるからです。

 

 このように考えると、物事はすべて、自分の出番としてあきらめない限り、成長をし続けていくことができ、そして成果にも繋がっているということになります。

 一方で、なぜあきらめることがあるのでしょうか?それは、楽をしたくなるからです。

 問題が起きた時や失敗が続いてしまった時に、どうしても先が見えない、ゴールも見えないという状態になります。そうなると、もうこれ以上は限界だと自分で決めて、それ以上の努力をやめてしまうのです。やめることは、安楽を選択することに他なりません

 あきらめないとは、定義があります。それは、結果が分からない、ゴールが見えない中でも努力を続けている状態です。あきらめないでいるだけで、成功する確率はどんどん高くなっていくだけなのです。

 

 ここでまだ、1つ事例を紹介させていただきます。コンピュータが導入され始めた頃のお話です。

 現在のコンピュータは、とても小さくなっていますが、昔はコンピュータルームという設備を企業内に設置していました。その導入のために何年もの時間をかかりました。

 ある金融機関が、初めてコンピュータを導入するために準備をしていました。そして、いよいよ本格導入となる前日の夜、突然コンピュータが原因不明の停止をしてしまったのです。

 技術者たちは呼ばれて、徹夜の修理作業となりました。しかし、翌朝になっても直る気配もなく、金融機関の担当役員は怒って切れてしまいました。

 「これは大問題だ!大変な損害だ!責任を取ってもらう」

 と、コンピュータ会社の技術者に言いました。

 「コンピュータは機械なんだから、いつかどこかで壊れるに決まっている。そもそも私は、機械なんかに大切なお金の管理を任せることはできないと思っていたんだ。一切信用していなかった。だけど導入が決まり、私は責任者になってしまい、いつも不安だった。やはり、機械なんかに大事なお金は任せられない。手作業の方が安心だ」

 そう言うと、なんと技術者はみな追い返されてしまったのです。

 

 社内がてんやわんやになっている一方で、何度帰れ!と言っても、帰らない若い技術者がいました。

 担当役員が、たまたまコンピュータルームの側を通った時に、中から声がしました。気になって、コンピュータルームを覗くと、若い技術者はコンピュータを一人で抱えて涙を流しながら叫んでいました。

 「動いてくれ~!」

 コンピュータは、叫んだところで直るはずはありません。

 『この技術者は、頭がおかしくなったのかもしれない。叫んで、機会が直るわけがない』

 そう、担当役員は思いました。

 夜中になり担当役員は何とか目途を付けて帰ろうとした際、ふと思い出しました。

 『まさか、あいつ残っていたりしないだろうな』

 念のためと思い、コンピュータルームを見に行くと、何の声も聞こえませんでした。

 『・・・やっぱり帰ったか』

 ところがコンピュータルームの奥まで見渡すと、そこに倒れている人がいました。その若い技術者が倒れながら、コンピュータを手でさすっていたのです。その口からは、枯れはてて消え入りそうな声で

 『動いてくれ・・・』

 と、語りかけているようでした。

 

 その後、コンピュータ会社の社長と担当役員が会うことになりました。その際、担当役員はこう言いました。

 「もちろん、全責任を取ってもらう。しかし、このプロジェクトは絶対にあきらめない。必ず成功させたい。これからも協力してほしい」

 この話に、コンピュータ会社の社長は驚いたそうです。取返しのつかない大問題を起こしたにもかかわらず、どうして協力依頼をされるのかを尋ねました。

 すると、担当役員は話しました。

 「私は、あなたの会社の社員に仕事の仕方を教えられた。コンピュータが動かない、何をしても動かない、ありとあらゆる手を尽くして、やることがなくなった。そして、最後は泣き叫ぶことしかできなくなった。だったらそれをする。そんなことをしたところで動くはずがない。でも、できることがそれしかなければやり続ける。私は、ひたむきなその姿に感動した。そして、気づいたんだよ。私があきらめようとしていたことに。しかし、あなたの会社の若い技術者は、あきらめなかった。仕事に対する取り組み姿勢が私とは全く違う。あなたたちの会社は必ず成長し、コンピュータで世の中を変えると思う。私は、自分が中途半端な人間だと思い知らされた。あなたの会社の社員と、一緒に仕事ができることが私の誇りだ」

 そして、見事にプロジェクトが成功したそうです。

 もちろん、泣き叫ぶことが正解ではありません。うまくいかなくても、あきらめないことはできます。あきらめるか、あきらめないか、それははじめに決めておくものです。

 

 私も含めて人は、ここまで頑張ったらあきらめよう、これ以上は頑張っても無駄になるだろうと、どこかで決めています。それが、自分ができる限界になります。潜在能力が無限にあっても、使わない限界を決めているということです。それは無意識にあらかじめ決めてあります。

 私の場合、仕事やプロジェクトをする前に、最初に決めていることが2つあります。1つ目は、どんなに苦労しても一生涯あきらめないこと、2つ目は、たとえずっと一人ぼっちで、誰も分かってくれなくてもやり続けること。何事も、その覚悟をしてから仕事をスタートしようと。

 すると、不思議なことが起こります。人が集まってきてくださるのです。周りの人はみな見ているのです。私があきらめるかどうかを。つまり、人はあきらめない人と仕事がしたいということです。

 私は、スーパーマンではありません。でも、あきらめないことはできます。

 

【5】人を信じる 

 それでは、5つ目のお話ですが、これはとても難しいことかもしれません。『人を信じる』ということです。いわば、一生付き合う覚悟、勇気のことです。

 ある会社で、これからリーダーになる人たちが受ける研修があります。その研修というのは3日間あります。ところが、卒業できる人と卒業できない人がいます。卒業できると役職がついて、部下が配属されてチームリーダーになることができるわけです。

 最初に、インストラクターが全員に伝えます。

 「みなさん、この3日間の研修が終わると、みなさんには部下が配属されます。卒業できるかどうか、まだ分かりませんので、誰が部下として配属されるかは決まっていません。どんな部下が配属されたとしても、一生涯、その部下を愛し続けることができる方は手を挙げてください」

 この言葉に、受講者は驚きます。相手が分からないのに、『愛し続ける』とはどういうことなのか戸惑ってしまいます。半分ぐらいの人が、手を挙げるのをためらっていますが、その一方で率先して手を挙げている人たちもいます。

 その瞬間、インストラクターが続けて言います。

 「はい、手を挙げてない人たちは、この会場から退室してください。あなたたちには部下を配属することはできません。なぜならば、配属しても部下との関係がうまくいかないからです。それでは今すぐ出ていってください」

 これで、追い出された人たちは、この年の研修は終わりになります。そして、残って手を挙げた人たちは、実は去年追い出された人たちなのです。もう迷いがないそうです。

 

 つまりこの研修は、思い通りになる人間など世の中に一人もいない、ということを理解して覚悟をするための研修です。どんな部下であっても信じる勇気を持ち、仲間として受け入れる勇気があるかどうかを確認しています。

 人との信頼関係を創るうえで大切なことは、自分が先に人を信じること、言い方を変えると、一生涯付き合うつもりで一緒に仕事をする意識を持つことです。その勇気があれば、人間関係がうまくいくようになります。人は、自分を信じ切ってくれる人に出会うことでやる気になることができるのです。

 このことは、お客様との関係においてもすべて一緒です。まずは自分がお客様を信じることが大切です。お客様がどうかではありません。

 

 以前、聞いた次のようなお話があります。

 あるお店にいつもやってきて無理難題を言うお客様がいたそうです。どんなに一生懸命、誠実に対応してもまったくおさまる気配がありません。

 店長は、このお客様が来ると胃が痛くなるほどのプレッシャーを感じていましたが、それでも一生懸命にお客様の対応をしていました。でも、そのお客様の顔を見るだけでも嫌な気持ちになる自分もいたそうです。

 ある時、そのお客様が、「話があるから店の裏に来い!」と言ってきました。店長は、叱責されるかもしれないと思いながらも覚悟して外に出たそうです。

 そのままお店の裏に行った時に、このお客様が名刺を渡してくれました。

 「私は、こういう者だ。よくやった。社長に伝えておきなさい。困った時は、いつでも俺が、お金でも何でも工面してやるから。私は株主だ。企業理念にあるように本気でお客様のことを考える会社かどうかを知りたかった。私はあなたのファンになったよ。あなたのいるこの会社は必ず成長する」

 たとえ困ったお客様がいたとしても、少し視点を変えてみれば、そのようなお客様ほど信頼することが大切なんだと気づくと思います。

 『どんなお客様も本当は私たちを応援しようと思っている。こちらが本気かどうかを試されているだけだ』

 そう思ったら、信じる勇気が沸いてくると思います。試されているんだ、と思うだけでいいです。それだけで、お客様を信じようという気持ちが湧き続けると思います。

 こちらからお客様を信じない限り、お客様はこちらを信じてくださいません。お客様がどうかではなく、自分が信じる勇気を持って接することができるかどうかだと思います。

 

 私は、仕事をしていて、自分のポリシーにしていることがあります。講演会で初めてお会いする方をお会いする前に大好きなるということです。

 『ずっと会いたかった~!』

 と、最初に決めてからお会いするようにしています。つまり、お客様を大好きになって、お客様を信じてから、大好きなお客様の前に立ってお話をさせていただいています。ですから、今日の皆様も大好きです!

 

 私自身も、人を信じることについて次のような体験をしたことがあります。

それは行政主催のセミナーでの出来事です。新しい事業を始めたいという起業家向けのセミナーで、1年間の講座でした。一般の参加費用は無料でした。地域活性化のために開催されていたセミナーです。毎年約300名の方が参加してくださっていました。

 毎年開催されていましたが、ある年のこと、最前列でいつも寝ているおじさんがいました。はじめ私は、『ずっと寝ていて、困ったおじさんだな~』と思いました。私が話をする前から寝ていて、話が終わると起きて帰るのです。このおじさんは、一体何が目的で来ているのだろうと、毎回思っていました。

 セミナーの最終回では、300名の中から5名だけ選出し、夢の発表を開催していました。事前に、夢がまだ不明確な方々を5名選ばせていただき、夢や具体的な実現方法について300名で一緒に考えることにしたのです。そうすることで、誰でも夢を描き、具体化する過程やノウハウを学ぶことができるからです。そこで、このおじさんを真っ先に選抜しました。何をしに来ているのか分からない、でも来ているからには何か理由があるのだと思っていたのです。

 

 全員の前で、自分が目指している夢があればお話してくださいとお願いしました。すると、おじさんは言いました。

 「特にないです」

 夢を見つけることを宿題に出しても、このおじさんは何の準備もしてきません。疲れた顔をしてきて、面倒くさそうに机に座り、そしてすぐに寝て、セミナーが終わると帰ってしまうのです。それでも、毎回来るのは、何のためなのか分かりません。私は困った人だなと、ずっと思っていました。

 

 そしてとうとう、夢の発表会の前日になってしまいました。当時は携帯電話も無い時代でしたので、留守番電話にメッセージを残しました。

 「今晩、発表準備をしませんか。弊社のスタッフも一緒に徹夜で作りますから事務所に来てください。資料もパソコンもあります。何も持ってこなくても大丈夫ですから」

 そして、私とスタッフは会社で待っていましたが、深夜になっても来る気配はありません。朝5時まで待ちましたが、そのまま全員寝てしまいました。

 

 朝7時頃、スタッフに慌ただしく起こされました。

 「社長、起きてください!エレベーターホールに、人がうずくまっています!」

 一体何だろうと見に行くと、あのおじさんがうずくまって泣いていたのです。

 「何があったんですか!」

 と聞いてみると、おじさんは目を真っ赤にしてこう言いました。

 「・・・まさか、あんたたちが待っているとは思わなかった」

 「どういうことですか?」

 と尋ねると、おじさんは初めて人を信じる気になったこと、今まで人からこんなに信じてもらえたことがなかったことなどを、すべて語ってくれました。

 

 実は、おじさんは会社を潰してしまっていたのです。そして家族も借金を返すために専業主婦だった奥さんも働き、娘さんも学校を辞めて働いていました。そしておじさん自身も昼も夜も働き続けていました。親戚や身近な仲間、友達も含めてお世話になった人たちから、お金を借りていたため、どうしても返済したい、という思いで必死だったのです。しかし、昼も夜も働き続けても、このままでは一生掛かっても返済できないとわかっていました。

 家に帰ると、娘さんと奥さんからは、人生が終わったのはお父さんのせいで、これで一生が終わりだと毎日罵倒され、ずっと黙って耐えていました。

 何とかしなくては、という思いでいた時、無料セミナーを行政がやっているということで、再起をかけて参加したものの、もう体が言うことを聞かなっていました。セミナーでは、椅子に座った瞬間に意識が遠いてしまい、悔しくて仕方がなかったということでした。帰り道では、一人で泣いていたというのです。

 私は、大変なショックを受けました。寝ているおじさんは、駄目な人だと勝手に思い込んでいたのです。どんなに辛い体験をして、どんな思いを持って参加してくださっていたのか、その理由を聞いて自分が恥ずかしくなりました。

 限られた時間の中で、一緒に発表の準備をしましたが間に合いませんでした。

 そして、発表会が始まりました。当初の順番を変更し、おじさんの順番は、最後に変えさせてもらいました。控え室の中でスタッフも協力し、ずっと資料を作り続けていました。

 

 発表会の合間の休憩時に、私も控室で応援をしていました。すると突然、おじさんの奥さんと娘さんが控室に入ってきたのです。

 奥さんと娘さんから、いつも罵倒されているというお話は聞いていましたので、何かあってはいけないと思い、その場を見守っていました。すると、娘さんがカバンの中から、紙の束を取り出しました。よく見ると、ノートをハサミで切った紙の束が、輪ゴムで止められていました。それを手に持ちながら娘さんは言いました。

 「お父さん、今日、人の前で夢を語るんでしょ。でも、名刺もないよね。昨日の夜、お母さんと一緒に300人分の名刺を、心を込めて書いたからこれで名刺交換してみたら」 

 狭い部屋で三人一緒に住んでいることもあって、発表会の資料を偶然見てしまったそうです。そして、手書きで書いた名刺をそっと渡してくれました。その場で、おじさんは泣き崩れてしまいました。この場に居合わせた私も涙が止まりませんでした。

 

 その後のおじさんの発表は、準備が間に合わず、すべての思いを形にすることはできませんでした。それでも最後に、おじさんは紙の束を取り出して掲げてこれまでの経緯を包み隠さず自己開示しながら、自分の覚悟を伝えました。

 「みなさん、これを見てください。妻と娘が、昨日徹夜で書いてくれた手書きの名刺です。必ず妻と娘を幸せにして、迷惑をかけた人たちからも必ず感謝される人間になります!」

 そのとたん、会場全体は大きな拍手で包まれ、いつまでもその拍手は鳴りやみませんでした。こうして発表会は終了しました。

 

 私は、自分に対する悔しさが込み上げて涙を流しました。その理由は、このおじさんのことを、私はその寝ている姿を見ただけで最初から駄目な人だと決めつけていたからです。こんなにも必死に生きているのに。

 この経験がきっかけとなり、私は人を信じることを仕事にしよう、と決めました。なぜならば、その人の言葉や行動を見て評価しても、私は間違うことがあるからです。人はみな一生懸命生きていて、やっと出会えた大切な人なのです。発言や行動に惑わされるのではなく、その理由を、ただ私が知らないだけなのです。どんな思いを心の中で持っているのかを知らずに、表面的な話を聞いたところで、その人の人生をすべて理解することはできません。

 つまり、この人は一生懸命生きていて、やっと出会えた人だと思うと、イライラすることがなくなります。それどころか、ありがたい人に変わり、感謝をしたくなります。

 私は、すべての人に感謝しようと、この時から思うようになりました。

 

 そして、一生懸命生きている方々を応援することや、その方々に何ができるのかを真剣に考えることは、自分の仕事を通しての夢になりました。もちろん、100パーセントできているわけではありせん。それでも、何があっても必ず夢は叶うこと、辛い思いをしてきたからこそ、これからもっと幸せになれる、これからさらに輝くことができる、どんな人にも無限の可能性がある、私はそれを信じることにしたのです。

 その人の言動がどうかではなく、その人の未来、その人の中に在る思い、その人が生きてきた過程、すべてが客観的に評価できないことであり、大切なことでしかありません。とても難しいことかもしれませんが、信じることは勇気だと思います。

 

【6】相互支援 

 6つ目は、『相互支援』という考え方についてお話をさせていただきます。それは、自分がやったことが自分に返ってくるというたった一つの人間関係の法則です。 

 私は、これまでさまざまな地域でセミナーや講演の機会をいただきました。特に、岩手県と島根県に多く通わせていただきました。東北地方と山陰地方で新しい事業を起こす応援に行きたいと思っていたからです。そして、その時に取り組んだことが大きな成果に繋がりました。100社以上の起業の応援をすることができたのです。

 そのノウハウをご紹介させていただきます。

 受講されている方々に一つだけ参加条件を付けます。それは、自分の夢の実現を考えるだけでなく、他人の夢を応援するために参加する、という条件です。毎回、他の参加者のために何ができるかを考えて、紙に書いて渡します。

 そのための書き方にもルールがあります。

 『私は〇〇さんのために、〇〇ができます』

 このように具体的な内容を入れて書きます。

 『私は、〇〇さんのために人を紹介することができます』

 『私は△△の専門家です。△△に関することならいつでも相談に乗ることができます』

 『〇〇さんが困っていることに対して、明日までに30個のアイデアを考えて送ることができます』

 自分が相手のためにできることを書いて伝えるのです。その結果、仮に参加者が100名の場合は、他の99名が自分を応援してくださるようになります。

 

 こうして経営資源の共有化ができることで、この場に参加している全員の成功確率が飛躍的に高くなります。このことはチームや組織を創る時の重要なポイントだと考えています。

 何事も一人だけでやることが最も難しいと思います。それは、一人でできることはあまりにも少なく、その人の知識や能力、経営資源が足りないことがあるからです。ところが、人が集まった時に、全員がお互いに助け合うことで、一人ではできないことができるようになります。そこにいる全員が力を合わせることで、同時に全員が成功することが最も簡単なことなのです。

 さらに、私たちは信頼関係がある人たちと一緒にいる時、そして自分が常に応援されている時、モチベーションは落ちることはありません。つまり、自分に対しても相手に対しても、人間関係において、やる気になる環境も準備も整うということです。

 この相互支援という考え方を通して、人が集まることによって不可能も可能になるということをお伝えしてきました。

 

 ある不動産仲介の会社では、社員が次々に顧客満足度全国ランキングで1位になっています。全国に何千店舗もあるお店の中で、なぜこの会社の中から、社員が次々に日本一の満足度を得ているのでしょうか。

 実際にお話を伺ってみると、なるほど!と納得してしまいました。

 例えば、お客様はアパートやマンションの賃貸物件を探しに来店します。ちなみにこのお店の成約率はなんと95パーセントだそうです。一般的に、成約率は50パーセントくらいなら良い方と言われています。ところが、この会社では、驚異の95パーセントのお客様が契約しているのです。

 ここでは来店されたお客様が入ってきた瞬間に、スタッフは全員が立ち上がり、「いらっしゃいませ!」と挨拶をします。そして、この後が凄いのです。

 お客様の対応に当たっている社員だけでなく、その後方で他の全社員が、お客様が窓口でどのような会話をしているか、集中して聞いています。来客のスペースには仕切りや壁もなく、全員で聞いているのです。

 担当社員が、入居条件や場所、価格帯なども含めて相談している間に、集中して聞いていたスタッフが条件に合う物件の資料を見つけてはプリントアウトして持ってきます。

 「はい、こちらです!」

 と言いながら、横から渡してくれます。

 つまり、担当者だけが応対するのではなく、後方にいる全スタッフが協力してサポートしているのです。

 お客様の希望や要望など、一言でもお話をされると、他のスタッフがさらに情報を検索し、物件資料を共有したり、その物件について詳しいスタッフが一緒に説明も添えたりしてくれます。

 つまり、全員が協力しながら、目の前の一人のお客様と向き合っているのです。誰が専任という発想ではありません。直接対面していなかったとしても、すべてのお客様が自分のお客様という考え方です。こうして、誰が担当者であったとしても顧客満足度は高くなり、社員が交代で日本一になっているのです。

 社員が助け合うことで会社を大好きになってほしい、との思いで取り組んでいった結果が、このようなお客様応対となったそうです。お客様が感動し、感謝されることで働いているスタッフも幸せを感じながら働いています。全員が日本一になる仕組みとして、相互支援の考え方を取り入れています。

 

 一人でできることは、限界があります。しかし、自分が相手のために行動し、相手も自分のために応援してくれるようになると限界がなくなります。人に会うのは相手のため、飲み会は他の人をやる気にさせるために行く、職場は他の社員のために尽くす場所、という風に考えます。そして何よりも大切なポイントは、自分が率先して行動することです。

 

 また、企業の新規事業をお手伝いすることがあります。その研修では『1年間続けてください』とお伝えしていることがあります。

 それは、他の社員への思いやりです。

 自分よりも先に出社している社員一人一人に、自分から挨拶をします。

 「おはようございます!今日も一緒に働いてくれて、ありがとうございます!」

 廊下ですれ違う社員の方々には立ち止まって、笑顔で挨拶します。

 「こんにちは!今日も一緒に世界を笑顔にしましょう」

 仕事が終わって帰る際でも、残っている社員がいたら声を掛けます。

 「何かお手伝いできることはありますか?10分間ぐらいならお手伝いできます!」

 このように、自分から声掛けをして、感謝の言葉をお伝えしてください。さらに、飲み会に行く時は相手が元気になるために何ができるのだろうと考えます。人に会うのは、相手のためという思いを持つことがとても大切です。それは、1日5分間でも良いのです。

 これを続けていくと1年後、その人がやろうとしている新規事業を全員が応援したいと思っている状態になります。

 これを巻き込み力と言います。巻き込み力とは、自分に無いものを集めて最大の成果を上げることです。他の人の応援をするからこそ、自分も相手から応援されるという関係ができるのです。

 全員が最高のパフォーマンスを発揮できる最強のチーム、最高の職場、それは他の人を成功させる場所でもあります。

 

 最高のチームと職場について、このようなお話もあります。

 以前、毎日のように徹夜が続く仕事があり、その部署の上司と部下だけが最後に2人だけ残っていました。

 睡眠不足のまま、今日もこの部署の電気がついていました。しばらくして、上司がデスクの上でうつ伏せになって寝てしまいました。部下はその姿を見て、事務所の外に出て温かい缶コーヒーを2本購入して戻ってきました。

 ところが、デスクにはもう上司の姿がありませんでした。

 せっかく飲み物を買ってきたけど、疲れ果てて先に帰られたのか、と思った時、背後に人の気配がしたそうです。そして振り向いたそこには、上司が笑顔で佇んでいました。その手に、温かい缶コーヒーを2本持って。

 

 信頼できる仲間と相互支援の関係を築くと、仕事はとても楽しくなります。仕事が楽しくなればなるほど、良い仕事もできるようになります。

 仕事は、お客様を幸せにするために考えると、次々とやり方が見つかり、うまくいくようになります。そして、お客様が幸せになるほど、その結果として売上も一緒に伸びていきます。さらに、それ以上に嬉しい感謝の言葉が自分に返ってきます。

 仕事で感謝される喜びを分かち合うようになると楽しくてやめられなくなります。なぜならば、ありがたいことでいっぱいになるからです。ありがたいことが増えるほど、自分が幸せになります。感謝されながら生きること以上に幸せなことはないと思います。

 

 私自身、仕事をしていく中で、感謝が大事だと分かっていても忘れることがあります。私の場合、社員スタッフと会話をする時、そしてメールのやり取りをする時、一緒に働いてくださっていることに、どれだけ感謝しているのだろうかと考えると全く足りません。そこで、すべての会話に感謝の言葉を入れることを決めました。

 例えば、メールの最初に必ず『ありがとう』と、感謝の言葉を伝えます。

 『メールを読んでくれてありがとう』

 『一緒に仕事をしてくれてありがとう』

 『最も大切な命の時間を使っていることに対してありがとう』

 

 感謝は敵を作らない、という言葉がありますが、感謝は人間関係を良くするだけです。感謝は、どれだけ言葉に出しても減ることもなく、なくなることもありません。お金もかかりません。人間関係が良くなり、自分も幸せになるのが感謝の特徴です。

 

【最後に】 

 最後に、個人的なお話となりますが、約10年前に病気になり、余命宣告をされました。喉にガンが見つかり、すでに転移していると告げられました。その際、担当医から言われました。

 「仕事も会社も辞めてください、生きるか死ぬかの手術が必要で、社会復帰はあきらめて、生きることだけを考えてください」

 それで、手術はお断りしました。

 私はその日から、日記を書き始めました。絶対にがんを治して、この体験を出版しようと思ったからです。そして、37か所目の病院で奇跡的な出会いがあり、最先端の陽子線治療という治療法で治すことができて、社会復帰もできました。

 この時の自分の体験をまとめた内容を出版すると、多くの方からご連絡やご相談が来ます。私は、医者ではありませんが、それでも伝えられるメッセージがあります。

 それは、次のようなメッセージです。

 『私はあきらめずにガンを治しました。私は必ず治ると信じています』

 どんな状況に置かれたとしても、可能性は常にあることをお伝えてしています。

 自分が体験して分かったことがあります。それは極めて困難な状況を乗り越えた時、その辛い体験が他の人の役に立つことあるということです。

 その理由は、苦しいことや辛いことが、すべての人に起きているからです。ですから、辛いことを乗り越えた体験を伝えるだけで、たくさんの人たちに生きる力を与えることもできます。

 私は、自分の辛い体験は絶対に無駄にしないように、誰かを幸せにするために伝えていきたいと思っています。そのためにも、どんなに辛いことがあったとしても、あきらめない生き方をしようと思っています。

 

 仕事を楽しむ自立型人材とは、仕事を通して自分が幸せになることです。

 仕事とは、社会に貢献し、お客様を幸せにすることであり、信頼する仲間とともに助け合い、成長しながら過ごすことです。感謝するほど感謝されて、ありがたいことでいっぱいの人生を送ることができるようになります。仕事を通して、たくさんの笑顔が生まれます。これからも目の前のお客様、そして社員スタッフの身近な仲間を大切にしてください。

 一方的な長いお話でしたが、1つでも何かお役に立てたとすれば大変嬉しく思います。


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お申込み時

▶お申込み完了と同時にお送りする自動返信メールに「お手続きのご案内・お振込み先情報」を記載しております。

▶万が一、メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダー(Gmailはプロモーションタブも)をご確認下さい。
 届いてない場合は、申込時の変換入力ミスの可能性もありますため、事務局宛にお問い合わせをお願いいたします。

▶携帯キャリアメールと、icloud、hotmailは、メール不達の現象が発生しております。

Step
3
リマインドメール(開催1週間前)
▶開催日より起算して1週間前を目途に「開催確認メール」を担当よりお届けいたします。
 万が一、メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダやプロモーションタブをご確認下さい。
Step
4
講座当日
【講座受講にあたってのお願い】
▶次のような場合は、来館をお控えください。
・過去14日以内に、発熱(37.5度以上)の症状があった。
・強いだるさがある。
・息苦しさ、咳や痰、のどの痛みがある。
・においや味を感じにくい。
・過去14日以内に、海外へ渡航歴がある。

▶当日は、事前に体温のセルフチェックをいただき、ご来場ください。
 会場入口にて、検温確認をさせていただきますが、万が一、37.5度を超える場合には、ご参加をお控えいただく場合がございます。

▶開場後、人の流れが滞留しないように、対応いたします。
 入場の際は、【(1)検温確認】と共に、【(2)お名刺】を頂戴いたします。
 お名刺を所定の場所に置いていただき、【(3)受付確認】と代えさせていただきます。
 恐れ入りますが、上記3点、ご協力をお願いいたします。

 ※お名刺がない方、お忘れの方は、運営スタッフに【お名前】を申し出てください。
 ※参加するにあたって、弊社からの受講証はございません。

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【会場レイアウト予定】
・会場左右の8か所の扉は、すべて開放して換気対応

▶座席についてのご案内
 座席は、自由席となりますが、スタッフの誘導に従って
 受付順に前からご着席いただく方式にさせていただきます。
 また、ご自身のお席のみの確保をお願いいたします。
Step
1
見出し
ここをクリックして表示したいテキストを入力してください。テキストは「右寄せ」「中央寄せ」「左寄せ」といった整列方向、「太字」「斜体」「下線」「取り消し線」、「文字サイズ」「文字色」「文字の背景色」など細かく編集することができます。テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト...。テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト...。テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト...。


お問合わせ

■ お問合せは下記までお願いいたします。

株式会社アントレプレナーセンター 担当: 林
〒145-0064
東京都大田区上池台2-30-3・301
TEL: 03-6425-6770 / FAX: 03-6425-6777 
URL: https://www.entre.co.jp
E-mail: kensyu22@entre.co.jp

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